2023年3月26日2023年3月26日に投稿 投稿者 元)新人監督 — コメントを残す3/26.太田浩一「ガチョウ娘に花束を」のまとめ(最終版) 休日なので書評(メモ)をまとめます。 【スポンサーリンク】(以下24行は3/15文) P191. 1975.10.29の手紙から ∫ と d が現れ ∫ と d が逆関係にあることが記されている。 「すなわち記号∫が次元を増やすようにdが減らす。記号∫は和を、 記号dは差を意味する。」と書いている。(ライプニッツが書いている) P194. 「活力論争」は19世紀にエネルギー保存則の確立によって終わる。 「活力」にエネルギーという名を与えたのはヤングだ。 P206.(ヤコブとヨハンは)1699年にパリ科学アカデミー会員 に選ばれてたが喧嘩を止めること、という条件が付けられた。 P207.オイラーと過ごした1733年までがダニエルのもっとも実りある時だった。 P208. 当時大陸ではニュートン力学は受け入れられていなかった。ダニエルは ライプニッツの微積分とニュートン力学を支持する最初の物理学者だった。 P209.ダニエルの考え方はあまりに時代の先を行き過ぎていた。 近代的な分子運動論はダニエールから一世紀以上が過ぎた1856年の タレニーヒと翌年のクラウジウスに始まる。 P211.「固有値問題」、「固有振動」、「重ね合わせの原理」はダニエル の発見である。 P224.ヘルムホルツは1864年にロンドンに招かれた時に マクスウェルの家に招かれている。 P13.アインシュタインは「奇跡の年」1905年の最初の論文 「光の発生と変換に関する発見的な見方について」によって 「光量子仮説」を提唱し、量子力学建設の最初の布石を打った。 ところが若い「革命家」たちが量子力学を完成した時、 アインシュタインは 決定論に矛盾する量子力学の基本原理を認めようとしなかった。(以下15行は3/13分) P130.ヤングは両親から高潔…クゥエーカー教徒としての P133.1795年にゲッティンゲン大学 P146.ディクレの最初の論文はフェルマーの最終定理 に関するものである。フェルマーの方程式 x^n+Y^n=R^n に対して n=4に対してはフェルマーが解いていて ディクレはn=5に対して回答を与えた。P150. 超ひも理論でのDブレインのDはディクレに由来するわけだ。 P150. ヤコビーが伝えている事だがガウスは「整数論」 の原稿を燃やして… P163.「(ラウエは)レントゲン線」による干渉実現象を発表した。 X線が光と同じ電磁波であること、物質が原子構造を持つ 事が証明されたのだ。 P165.超電流がラウエの発想。白い手袋 P174.ファンデルワールスは高等小学校の教育を受けただけである(以下19行3/9分) 太田浩一の本を読み進めています。 特にエーレンファストの人生に感動してます。 以下メモ。 P70.1906年に恩師ボルツマンの自命を知り、 エーレンファストは夫人となったタティアンナ と共に1911年に「力学における統計的観点の概念的基礎」 を出版した。 P72.1912年にエーレンファストはアインシュタインを訪ねた。 金曜日にプラハの駅に迎えに来たアインシュタインに出会い 夜も通して議論を重ね、日曜日にはアインシュタインのバイオリンと エーレンファストのピアノでブラームスのバイオリンソナタ を合奏した。 P75.波束の重心はニュートン方程式の意味において 波束の位置を支配する力に従う。(エーレンファストの定理) P75.1915年にエーレンファストはアインシュタインと ボーアを自宅に招き議論の機会を作った。そして、 1917年にソルベイ会議が開かれてアインシュタインは 「不確定性関係」に対して次々と反論を持ちかけて、 ボーアは反論を次々つぶす道具を哲学的煙雲の中から 必ず探し出す。(以下34行は3/8分) 太田浩一の「ガチョウ娘に花束を」を読んでます。 夫々の科学者のお墓を訪ねるショートショートですが しっかりした下調べと知見と現地調査に基づいています。 個別にメモを残します。 P8.アインシュタインは「スピノザのエチカへ寄せて」 という詩の中で 「僕があの高貴な人をどれほど愛しているか 言葉では言い尽くせないまでに。 だが僕はあの人が孤立していることを懼れる 輝く聖なる光と共に」 P11.アインシュタインは「存在するものの合法的調和の中に現れる スピノザの神を信じる。」 P24.ヘルツ「回転体球の誘導について」で学位をとる P28.ヘルツは1887年5月27日に論文 「紫外線の電気放電に対する効果について」 で光電効果に対する研究を始めた。 P29.ヘルツは1894年に敗血症で36歳で亡くなった。 「力学原理」で力学から力の概念を消去して、 時間・空間・質量のみを用いて公理と演繹の数学体系を作った。 ボルツマンは一週間、この本に没頭した。 妻にあてた手紙で思わず「愛しいヘルツ」と書いてしまった とのことである。(ドイツ語で「愛する人」は HertzではなくHerzである。 P30.レナールトはナチ物理学者 P39.ローレンツの偉大な業績は電子論である。(中略) マクスウェルの理論では電荷の意味がはっきりしなかった。 マクスウェルは誘電体であるエーテルが分極する事によって 電荷が生じると考えた。 P44.マイケルソンモーレの1887年の実験でエーテル仮説が否定された。 P55.レントゲンは「ドイツの大学教授の良き伝統に従って、 その発見や発明は人類に所属するものであり、それらは 特許とか、ランセンスとか、契約とか、あるいはある特定の 団体に管理されるべきではない、というのが私の意見です。」
2023年3月24日2023年3月25日に投稿 投稿者 元)新人監督 — コメントを残す【トピックス】記事の相互リンクに対して|人のつながりの大事さを伝えます 本記事はブログを運営する上で記載するべき事柄の整理です。 ご関心のない方は読み飛ばしていただいて結構ですが、 ご意見やご要望を頂けたら幸いです。さて本題。 ブログ内リンクは時代別の物理学者ご紹介を基準に考えてます。自分が研究を考えていた時代の原体験を大事にして 夫々の物理学者の足跡を考えていきます。 私だったらどう考えるのだろう?といった風に考えるのではなく 出来るだけ客観的に業績をご紹介する事を目指します。ただし、読者諸氏が前向きになれる言葉は盛り込みます。 考え方の強制は絶対にしたくありません。夫々の人物を起点に関連人物へリンクを貼っていく計画です。アインシュタインのようなタイプの学者でも、 ローレンツやエレンファストと影響を与えあいます。 また、マッハ哲学の影響もご紹介していきたいのです。 そして従軍中のシュヴァルツシルトの論文を世に送り、 評価されていなかったド・ブロイを絶賛したのです。 実のところ、アインシュタインは多くの人と繋がっていて 前向きに物理を押し進めています。 そんな面をご紹介して生きたと思います。また、引用に対してですが、私は今まで 引用は知財を乱用する気がして控えていました。 今の私の考えでは 「出典もとを明らかにしていたら引用は問題ない」 と考えています。それだから、具体的に書評の形で 記事を描き上げた後に、その本への引用の形で リンクをつければブログの読者にも関心が繋がり 本の著者にも有益だと思えてきたのです。そして、文章の最後に時代別や舞台別の関心を記載して 夫々の物理学者たちの関心・立ち位置を考え直していきます。 読者諸氏もぜひ、それぞれの国での つながりを考え直して欲しいです。 改めて考え直してください。 そうした方針で私は考えています。 〆観葉植物ならHanaPrime 以上、間違い・ご意見は 以下アドレスまでお願いします。 問題点に関しては 必ず返信・改定をします。nowkouji226@gmail.com2023/03/24_初回投稿 2023/03/25‗改訂投稿(旧)舞台別のご紹介 纏めサイトTOPへ 舞台別のご紹介へ 時代別(順)のご紹介 力学関係へ 電磁気関係へ 熱統計関連のご紹介へ 量子力学関係へ3/26・日本関係のリンク更新 3/27・フランス関係のリンク更新 3/28・Indexされな記事に対して更新 3/29・舞台別のご紹介の更新 3/30・ひも理論と現代の理解 3/31・時代順のご紹介更新
2023年3月22日2023年3月12日に投稿 投稿者 元)新人監督 — コメントを残す3/22・今後の記事投稿頻度に関して【正の側面と負の側面を考えていきます】 記事投稿・改訂頻度の現実記事を改訂する頻度に関して、 結論からいうと年に一度になっていきそうです。無論、私が本ブログに対して愛情をかけていけるか といった問題も含んでいる話なのです。 そうした考えだけで進めると興味はどんどん膨らんで 話を纏める為に時間を兼ねけなければいけない筈です。ところが、私は悲しいサラリーマン。 他のサラリーマンよりもよりも休みを取りやすい部署 ではありますが、自宅で使える時間は限られています。そうした半面で、改訂したい内容は増えていきます。 とある物理学者の人生を見返した時に、 調べれば調べる程に①「残した仕事の関りと」 ②「私自身が深めていく理解」がある為に 関連した投稿はどんどん増えていくしかないのです。投稿頻度を左右する詳細ここで、問題を整理してみます。簡単化の為に 正の側面と負の側面を考えてみます。投稿が増やせない事情・一年は365日しかない ・私は子育てをしていて会社に通勤している ・通勤時や会社での隙間活動ではメモも取りにくい投稿・改訂を充実させた方が良い事情・分野や主人公の隣人を考えたら7人程度の追加紹介は続けていく ・関連文献やトピックスを出来るだけ紹介していく ・ページ内リンクを出来るだけ整理してサイト訪問者へ親切にする以上、色々考えたら今の半年ごとの更新は難しいので 一年ごとの更新としていきます。特に国ごとや研究機関ごとで 問題を整理し直す機会は重要ですし、日常的に生じてくる トピック的な紹介は全てのブログで大事な世界だと思えます。今後ともよろしくお願いいたします。〆【スポンサーリンク】以上、間違い・ご意見は 以下アドレスまでお願いします。 問題点に対しては 適時、返信・改定をします。nowkouji226@gmail.com2023/03/22_初稿投稿旧舞台別まとめへ 舞台別のご紹介へ 時代別(順)のご紹介【このサイトはAmazonアソシエイトに参加しています】3/23・オランダ関係のリンク更新 3/24・記事の相互リンクに対して 3/25・ドイツ関係のリンク更新 3/26・日本関係のリンク更新 3/27・フランス関係のリンク更新 3/28・Indexされな記事に対して更新 3/29・舞台別のご紹介の更新 3/30・ひも理論と現代の理解 3/31・時代順のご紹介更新
2023年3月20日2023年3月21日に投稿 投稿者 元)新人監督 — コメントを残す【書評|朝永振一郎著】鏡の中の物理学 古い本を読み返してみました。特に量子力学を学び始めた読者が波動関数の意味を考え直す際に有効です。オススメします。本書は3編のエッセイからなりますが、特に最後の「光子の裁判」が面白いです。ネタバレになるのでオチは語りません。ダブルスリットの実験と波動関数の把握について、初学者は得るものがある筈です。色々な論文を読みながら、作中での「光子の裁判」を思い出してみてください。現実世界での光子さんと、量子の世界での光子さんを何度も比べて考えてみて下さい。数式は一切出てきませんが、最後に枠組みを連想させる人物が登場します。 【シュレディンガー登場ではないです。】優れたモデルとして読んでみてください。オススメです。〆【スポンサーリンク】以上、間違い・ご意見は 以下アドレスまでお願いします。 問題点に対しては 適時、返信・改定をします。nowkouji226@gmail.com2023/03/20‗初稿投稿 2023/03/21‗原稿改訂旧舞台別まとめへ 舞台別のご紹介へ 時代別(順)のご紹介 力学関係へ 電磁気関係へ 熱統計関連のご紹介へ 量子力学関係へ【このサイトはAmazonアソシエイトに参加しています】
2023年3月20日2023年3月12日に投稿 投稿者 元)新人監督 — コメントを残す今後の更新方針について【①TOPICで個別人物②固定記事③投稿記事を拡充】 人物第一先ず本稿はあくまで、このブログに対しての方針ですので ご関心のない方は読み飛ばしてください。そんな内容です。 定期購読者の方に対してのメッセージなのです。 【ご意見を頂ければ幸いです。】 本稿は本ブログの今後の進め方を出来るだけ明確にしたい という目的のもとに書いていきます。主題は「人物」です。私にとって更新は目的へのステップです。 具体的には 「科学史を通じて考える事の楽しさを伝え、 少しでも各人の理解を進める手助けをして、 私自身も物理の理解を深めたい」 のです。そんな私が愛すべき物理学者達を出来るだけ 本人に近い形で伝えていきたいと思っている のです。人物の記載中心で地道に進めます。 そうした観点での投稿です。固定記事の定期更新忘れてはいけないと考えていることは 今まで伝えてきた記事の更新です。書きっぱなしにするのではなくて内容を吟味し直す 作業を続ける事によって、色々なタイミングでの 視点から文章を見直し、補足できる内容がないか 考えていきます。Topic記事を投稿に関連上記の固定記事を考えてみたら、(私の観点で考えたら) 未来永劫にも更新を続ける機会を持ちたいと思います。 私が他界したらブログ自体は姪っ子か娘にあげます。個別の物理学者に対して何時も知識をリフレッシュして 新しい情報を追加していきたいのです。その為には期毎の、 あるいは半年毎の更新が望ましいと思いつつ今に至ります。最近読んだ本の中でエーレンファストが死の数日前に 涙ながらにディラックに語りかける場面がありました。 そうした小さな感情の場面を残す手立てが欲しいです。また、関連事項、関連人物がどんどん出てきてくる事態は 嬉しいと言えば嬉しい状況なので盛り込みたいです。そこで、Topic記事や書評記事を個別人物にリンクさせて いこうと考えました。色々な記事は全て個別人物の更新時に あわせて更新します。具体的な更新計画最後に(予告編的として)今後の計画を明示します。3/20・今後の更新方針について(TOPICを個別人物に対応) 3/21・イギリス関係のリンク更新 3/22・記事の更新頻度に関して 3/23・オランダ関係のリンク更新 3/24・記事の相互リンクに対して 3/25・ドイツ関係のリンク更新 3/26・日本関係のリンク更新 3/27・フランス関係のリンク更新 3/28・Indexされな記事に対して更新 3/29・舞台別のご紹介の更新 3/30・ひも理論と現代の理解 3/31・時代順のご紹介更新4月以降は時代別の更新再開です。〆【スポンサーリンク】以上、間違い・ご意見は 以下アドレスまでお願いします。 問題点には適時、返信・改定をします。nowkouji226@gmail.com2023/03/20_初回投稿(旧)舞台別のご紹介 纏めサイトTOPへ 舞台別のご紹介へ 時代別(順)のご紹介 日本関連のご紹介 東大関連のご紹介 力学関係のご紹介へ【このサイトはAmazonアソシエイトに参加しています】
2023年3月18日2023年3月26日に投稿 投稿者 元)新人監督 — コメントを残す【書評】太田浩一の「ガチョウ娘に花束を」を読んでみましょう。良書ですよ。 太田浩一の「ガチョウ娘に花束を」夫々の科学者のお墓を訪ねるショートショートですがしっかりした下調べと知見と現地調査に基づいています。本書はシリーズ物の3冊目。特に興味を覚えた点は2点。①アインシュタインとスピノザアインシュタインは「スピノザのエチカへ寄せて」という詩の中で書き記しています。「僕があの高貴な人をどれほど愛しているか言葉では言い尽くせないまでに。だが僕はあの人が孤立していることを懼れる輝く聖なる光と共に」アインシュタインは「存在するものの合法的調和の中に現れるスピノザの神を信じる。」と発言したりボルンとの書簡の中で「神はサイコロを振り給わなん」と述べていますがアインシュタインの神に対する意識を追いかけると面白いと思えます。②ヘルツの業績についてヘルツは「回転体球の誘導について」で学位を得ています。その後、1887年5月27日に論文「紫外線の電気放電に対する効果について」で光電効果に対する研究を始めた。1894年に敗血症で36歳で亡くなった。「力学原理」で力学から力の概念を消去して、時間・空間・質量のみを用いて公理と演繹の数学体系を作った。ボルツマンは一週間、この本に没頭した。妻にあてた手紙で思わず「愛しいヘルツ」と書いてしまったとのことである。(ドイツ語で「愛する人」はHertzではなくHerzである。以上、美しい文は心を洗い貴方を成長させていきます。 是非読んでみて下さい。アマゾンでお試し読みをするだけでも 貴方の人生が変わると思います。お勧めです。 【スポンサーリンク】以上、間違い・ご意見は 以下アドレスまでお願いします。 必要箇所は適時、改定をします。nowkouji226@gmail.com舞台別のご紹介 時代別(順)のご紹介 アメリカ関係のご紹介へ イギリス関係のご紹介へ ドイツ関連のご紹介へ 量子力学関係へ2023/03/18_初稿投稿 2023/03/25‗改訂投稿 【このサイトはAmazonアソシエイトに参加しています】
2023年3月10日2023年3月19日に投稿 投稿者 元)新人監督 — コメントを残す【Topic‗画期的な成果の米国二位】核融合の特許で中国が首位少し古い日経記事古新聞を読み返していて面白い記事(2023/2/23分) を読み返していて気付きました。日経新聞の関連企業が有力な特許を集計したところ、 関連特許は、中国が首位で、二位米国、四位日本 だということです。未来のエネルギー源を巡る攻防を追いかけます。脱炭素発電そもそも、次世代技術である核融合反応は「地上の太陽」と呼ばれ 太陽内部と同じ原理で現象を起こします。具体的に水素の同位体が衝突する際のエネルギーが核融合で生じます。従来型の発電と比較して二酸化炭素の排出がないのでエコです。 なにより、今の原子力発電で生じている廃棄物が出ません。原料は重水素とトリチウムで技術的な難点は次の項目。 ①炉の部分を高温にする ②原子単体の制御(衝突の為に制御) ③反応の過程での速度向上核融合と核分裂の違い第二次大戦のマンハッタン計画に端を発し、 核の力を利用しようとする取り組みは様々に行われてきました。アメリカが開発して数年後には旧ソビエト連邦で 同様な原子力爆弾が作られ、平和利用として 原子力発電が各国で進められています。 また電子力潜水艦が1955年の段階で実用化されています。 【参考URL:原研の「原子力の物理」】こうした産・学・軍が一体となった研究の流れで 核開発は進んでいますが、今回は特に中国の動向に関心が集まります。ロシア同様に共産圏で国を挙げての意思決定の中で 中国での核融合の開発は優先順位が高いです。 今までと大きく状況が違うのは米国主導だった開発が 核融合の場合は中国主導で進む可能性が大きいのです。(特に以下は私論となります。ご承知おきください。)日本を含めて西側諸国は昨今の時流で教育や技術開発の点で 弱い点が目立ち、お家芸と言われていたモノ作りでさえも 日々、尻すぼみの状態にあります。対して、中国は国を挙げて 成長の喜びを謳歌していて差は広がるばかりです。冷酷な現実ですが自覚しなければいけません。 特に、物理学に関わる人はかっての日本の研究水準を 知っている筈です。核融合の分野で今、実際に日本が中国に 追いつけなくなるレベルだと思えます。別途、中国は半導体技術でも別の記事(2023/3/7)では先端技術の記事も掲載されていました。 2022年10月の米国の半導体や製造装置の輸出規制で対立が先鋭化しています。2023年の2月に開かれた半導体関係の学会:ISSCで採択論文数で 中国が首位となっています。中長期の技術開発力をつけている訳です。実際に中国のYMTC社が200層以上で製品化をしています。【関連記事】 演算処理の世界でも速度向上が目覚ましいです。日本がんばれ!話戻って、核融合の関連では 浜松ホトニクスと、ともに共同研究をするトヨタが日本で 核融合の研究を続けています。基礎に近い所での ジックリとした研究が今とても大事になってきています。 頑張って欲しいと思います。大事な研究です。〆以上、間違い・ご意見は 以下アドレスまでお願いします。 最近全て返事が出来ていませんが 全て読んでいます。 適時、改定をします。nowkouji226@gmail.com2023/03/10_初稿投稿(旧)舞台別のご紹介 纏めサイトTOPへ 舞台別のご紹介へ 時代別(順)のご紹介 AIがライティング【Catchy】 【スポンサーリンク】
2023年2月15日2023年3月19日に投稿 投稿者 元)新人監督 — コメントを残す【書評】オッペンハイマーの美しき日々|藤永茂著「ロバート・オッペンハイマー」を読んで 先ず、 本稿は一連の記事群とは別に語られています。 普遍的な大きなテーマである「愛」について私なりの思いを込められる 内容であると判断しました。紙媒体ではなく、ネットで皆様に投げかけ る事で出来るだけ長い時代に沢山の人に私の感動を届けたいと思います。中心となっているのは最近読んだ本の中での人物模様です。 原爆の父と呼ばれた物理学者が若い時代に二度目の欧州留学時代 を過ごした文章をご紹介します。 (一度目はドイツのボルンによる指導の時代) 学問としての物理学に対する登場人物の愛情と オッペンハイマーを包み込む若い初学者に対する愛情が感じられます。 具体的に は藤森茂さんの「ロバート・オッペンハイマー」 を読み続けています。 私は初版本を読み続けていますが、そこでのページ数に従って ボーアの生み出した自由闊達な雰囲気をお伝えしようと思います。(P107) 『日本人物理学者堀健夫の回想も(ハウトスミットと)同じ調子である。「コペンハーゲン・スピリット」というような 名前も付いているボーア研究所の雰囲気というのは、まことに我々の 驚嘆に値するもので、日本における雰囲気とは全く違っておりました。コロキウムが盛んにおこなわれるんですね。頻繁に行われる。 何も日にちが決まっている訳じゃございません。誰かが話をする 素材料を持ち出した時には、すぐにボーア先生が自信が各研究室 を回って、今からコロキウムをやるから集まれを言われながら、 皆を招集していました。また、その議論が活発な事といったら、 それこそ、本当に日本で経験できなかった活発さ。全然お互いに 無遠慮で、質疑、応答。当時量子力学の本当の最初の発展期で、 日に日に発展しておった時代でございますから、 ボーア、ハイゼンベルク、クライン、ディラック、フント、 えらい、そうそうたる人の議論を聞いておりまして、 私も私なりにずいぶん教わることが多かったのでございます。』【なお、文章内でのリンクは私のブログ内へのリンクです。】ボーアの人柄・信条が伝わりますでしょうか。 ABコペンハーゲンのサッカー選手だったボーアが物理の世界で 人を集め、人を育てて議論を深めていく様子は圧巻です。 【上の文章はオッペンハイマーが二度目の欧州修行の中で1929年に アメリカ帰国の前にボーアの研究所を訪れようとしていた時代での文です】何だか、 今の私自身の文章も堀さん・藤木さんの文章に似てきている気がします。 ちなみに、話し方や文章は人柄を伝える部分があって、 ボーアの独特だったと言われている言葉は人柄を表しているのでしょう。ボーアの生きた時代、物理学会で妙な話し方をしている人にあったら きっと、「あの人はコペンハーゲン帰りだろう」とか (冗談めかして)言われていたかもしれません。オッペンハイマーは良い物理学者たちに出会っています。 ボーアのもとにオッペンハイマーが出かける前にはエーレンフェスト の所で議論をしていますがエーレンフェストはパウリ宛の手紙で 彼を評して (p99)『オッペンハイマーはいつも機知に富んだアイディア を持ち出してくる。彼の大きな科学的才能を十分に発展させる為 には、今の内に愛情をこめてよい形で鍛え上げるべきだと私は 確信している。』オランダでエーレンフェストはオッペンハイマーを見つめ、 数学的なセンスに期待を寄せると共に現象を追いかけて欲しい と望みます。物理学は単純だが繊細(微妙)だという (physics is simple but subtle)暖かいしっかりした考えが オッピーを包むのです。その後、「がっちりとした計算の腕を持った」 パウリの所にオッペンハイマーは送られるのですが、 一か月後、パウリはエーレンフェストに 1929年の手紙で伝えています。 (P100)『うんと締め上げたり、おだてたり している内に彼はきっと立派になるだろうと楽しみにしている』オッペンハイマーはこの年の6月までパウリの所に滞在を続け、 結局ボーアの所には行きませんでした。エーレンフェスト・パウリの物理学への愛情と オッペンハイマー個人への愛情を感じられる文章です。 こうして、 オッペンハイマーは良き人々に囲まれて美しい時代を過ごしました。〆 【スポンサーリンク】以上、間違い・ご意見は 以下アドレスまでお願いします。 必要箇所は適時、改定をします。nowkouji226@gmail.com舞台別のご紹介 時代別(順)のご紹介 アメリカ関係のご紹介へ イギリス関係のご紹介へ ドイツ関連のご紹介へ ケンブリッジ大学のご紹介へ UCBのご紹介へ 量子力学関係へ2023/02/15_初稿投稿 2023/02/22‗改訂投稿 【このサイトはAmazonアソシエイトに参加しています】
2023年1月24日2023年1月25日に投稿 投稿者 元)新人監督 — コメントを残すボルンT-B稿【アインシュタインと「神はサイコロを振らない」と語った男】 ボルンについての別サイトを見つけました。トラックバックの為に再度、更新履歴を残します。https://blog.goo.ne.jp/kayamatetsu/e/8aef2e3e60c14b5f4ff842d2a0cb223e是非、トラックバック許可頂き、併せて読んでいただけたらと存じます。(以下原稿です) 【スポンサーリンク】【1882年12月11日 ~1970年1月5日】マックスボルンと確率解釈M・ボルンはユダヤ系ドイツ人なので、第二次世界大戦時は大変苦労しています。そんな中でボルンは形成時の量子論において本質的な概念である「確率解釈」を提唱しています。私なりに確率解釈を考えてみると、 微視的な現象の観測では一意的に全ての値が定まる事実は無く、 観測する行為は一定の確率で観測値を得る統計的な行為である とする解釈です。 【古典物理学での観測値に対応する物理量は量子論では期待値です。】特定の観測値を持つ場合は確率で表現されます。 1930年に初版が書かれた教科書 【dirac「量子力学」】から一文を引用します。 「観測結果の計算には避けられない不定さがあり、そして理論のなしうることは、一般には我々が観測をする時にある特定の結果が得られる事の確率を計算するだけである」ボルンの人間関係ボルンはドイツ本国で教授職を解雇されたりしていて、 反戦の姿勢、非核の姿勢を貫き ラッセル=アインシュタイン宣言にも参加しています。この点ではドイツに残り、原爆開発に参加 していたハイゼンベルクとは全く別の人生を歩んでいます。ちなみに、ハイゼンベルクはボルンの門下生です。 オッペンハイマーもまた弟子にあたります。 オッペンハイマーとは 「ボルン・オッペンハイマー近似」と呼ばれる業績を残し、 共に研究していた時代があります。共にユダヤ系でしたのでボルンはイギリス、 オッペンハイマーはアメリカへと追われていきます。 ユダヤ人排斥運動の中でボルンは教授職を奪われたのです。 戦時下でのどうしようもない事情でした。彼の解釈で有名なやり取りがあります。ボルンの考え方である確率解釈に対して反論したアインシュタインが量子力学の解釈をサイコロ遊びに例えたのです。【Wikipedeaより引用:アインシュタインの有名な言葉 「彼(神)はサイコロを遊びをしない」は1926年 にボルンに当てた手紙の中で述べられたものである。】さいころ遊びに例えた手紙が交わされた翌年の 1927年にハイゼンベルグが不確定性関係を定め、 このサイトTOPで写真を使っている 第五回ソルベー会議が開かれます。【於10月】其処で本質に対して真剣な議論が交わされるのです。 人類の理解が大きく変化していった時代でした。確率解釈は人類の思想にとって大きなパラダイムシフトです。ボルンの考え方は、それまでの発想を大きく変えました。最後にトリビア話ボルンの孫の一人に歌手であるオリヴィア・ニュートン・ジョン が居ました。私も初稿を書く際に分かったのですが意外ですね。勝手に想像するとボルンは如何にもドイツ人らしい人 だったのでしょうね。アインシュタインとのやり取りは、 そんな彼を偲ばせます。イギリスに亡命後にドイツへ帰国しており、 プランクと同じゲッティンゲン市立墓地に眠っているそうです。 母国の土に帰りたい想いもあったのでしょう。 そしてきっと、 お孫さんのオリビア・ニュートンジョンも墓参りに来るのでしょう。関連URL(YouTubeへ:) https://www.youtube.com/watch?v=E-JGTk_WM1k〆TechAcademy [テックアカデミー] 【スポンサーリンク】以上、間違い・ご意見は 以下アドレスまでお願いします。 問題点に対しては適時、 返信・改定をします。nowkouji226@gmail.com2020/08/30_初版投稿 2023/01/15_改定投稿纏めサイトTOPへ 舞台別のご紹介へ 時代別(順)のご紹介 イギリス関係のご紹介へ ドイツ関連のご紹介へ 量子力学関係へ 【このサイトはAmazonアソシエイト参加しています】(2021年10月時点での対応英訳)Max Born and Probabilistic InterpretationSince M. Born is a Jewish German, he had a lot of trouble during World War II. Under such circumstances, he advocates “probabilistic interpretation”, which is an essential understanding of phenomena in the early quantum theory. To express the probability interpretation simply, it is an interpretation that the phenomenon related to the observation includes not only the uniquely obtained object but also the event observed with a certain probability. In other words, the observed value is multiplied by the certain probability. It is permissible if it is a match.Born RelationshipsBorn has been dismissed as a professor in Germany, and he has been involved in the Russell-Einstein Declaration with an anti-war and non-nuclear stance. In this respect, he remains in Germany and lives a completely different life from Heisenberg, who participated in the development of the atomic bomb. By the way, Heisenberg is a student of Born. Oppenheimer is also a disciple. There was a time when Oppenheimer left a work called “Born-Oppenheimer approximation” and studied together. Both were of Jewish descent, so Born was chased by England andOppenheimer was chased by the United States. Born was deprived of his professorship during the Jewish exclusion movement. It was a terrible situation during the war. There is a well-known exchange in his interpretation. Einstein, who argued against Born’s idea of stochastic interpretation, likened the interpretation of quantum mechanics to dice play.[Quoted from Wikipedea: Einstein’s famous words “He (God) does not play dice” is 1926 It was stated in a letter to Born. ]In 1927, the year after this letter was exchanged, Heisenberg established an uncertainty relationship, and the 5th Solvay Conference using photographs will be held on the top of this site. [October] There is a serious discussion about the essence. It was an era when human understanding changed drastically. Probabilistic interpretation is a major paradigm shift for human thought. Born’s thinking changed his way of thinking.Finally the trivia storyOne of Born’s grandchildren was the singer Olivia Newton-John. I also found out when writing the first draft, but it’s surprising. Imagine that Born was a German person. The interaction with Einstein is reminiscent of him. He returned to Germany after his exile in England and is sleeping in the same Göttingen Cemetery as Planck. Perhaps he also wanted to return to his homeland. And I’m sure his grandson Olivia Newton-John will come to visit the grave.
2022年10月15日2022年10月15日に投稿 投稿者 元)新人監督 — コメントを残す【続報】米国・ローチェスト大学での高圧下でのHigh TC 実験の撤回 【また日経新聞で情報を得ました。一般メディアでの情報です。】以前にご報告していた室温超電導に関する情報が再考されています。今年の九月(2022年9月)にマックス・プランク研究所が再現実験をしてみた所、超電導現象が再現できなかったのです。実験としては水素・硫黄・炭素からなる材料に対して267万気圧を加えた状況でパラメターとして磁化率に着目して現象を見ます。今回の詳しい条件の検討に対し、【科学雑誌】ネイチャーからのデータ開示にローチェスター大学が応じない為にネイチャー側は論文を撤回する措置をとったわけです。この措置は極めて珍しいと言われています。ただ何より。高圧下での超電導現象再現は今後も続き、無論、プランク研究所も研究を続ける事でしょう。現在のプランク研での150万気圧での‐70℃だと言われています。今後の転移温度(Tcと略記されます:Critical Tempareture)の追求を期待しましょう。追記.「High TC 超電導」で検索をかけたら 青学・秋光先生の論文が出てきます。〆【スポンサーリンク】以上、間違い・ご意見は 以下アドレスまでお願いします。 最近全て返事が出来ていませんが 全て読んでいます。 適時、改定をします。nowkouji226@gmail.com2022/10/15_初稿投稿舞台別のご紹介へ 時代別(順)のご紹介 アメリカ関係へ 電磁気関係へ 熱統計関連のご紹介へ【このサイトはAmazonアソシエイトに参加しています】