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ヘンリー・パワー:H Power FRS
‗【圧力と体積の関係の定式化】-10/13改訂

こんばんは、コウジです。半年ごとの改定です。
今回の改定は英訳部の削除が主です。
ご覧ください。(以下原稿です)

止水圧力計測器
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【1623年生れ ~ 1668年没】


【出典:Wikipedia:Experimental Philosophy】
【『Experimental Philosophy』(実験哲学)は、1664年にイギリスの
医師・自然哲学者:ヘンリー・パワー(Henry Power)が著した科学書です。
】

ヘンリー・パワー:Henry Power FRS

パワーは、後に「ボイルの法則」として知られる気体の圧力と
体積の関係について、先行的な実験と考察を行っていました。

ただし、その優先権については、ロバート・ボイルや
リチャード・タウンリーとの関係も含め、現在でも議論があります。
パワーは、王立協会初期の「実験哲学」の流れの中で活動した
研究者の一人でした。

ヘンリー・パワーの来歴

ヘンリー・パワーは日本ではあまり聞かれない名前です。
調べてみると英国物理学で「しっかりとした仕事」をしています。
それにも関わらず日本ではあまり紹介がされていません。
日本語版ウィキペディアでの紹介が無く、
紹介は英語版のみです。(2023年4月情報)

実際には
「圧力と体積の関係の定式化」を考えていくともう少し後の時代に
ウィリアム・へンリーという別人も「気体の研究で出てくる」ので
注意が必要です。ヘンリーの法則はヘンリーパワーとは無関係です・

まとめると、

  • 生年は概ね1623年とされています。
    ウィキペディア+1

  • 1641年に Christ’s College, Cambridge に入学(“matriculated … in 1641”)。
    学士号 (BA) を1644年に取得。 ウィキペディア+1

  • 続いて修士号 (MA) を1648年取得。 eoht.info+1

  • 医学博士 (MD) は1655年取得とされています。 eoht.info+1

  • 1663年7月1日、Royal Society のフェローに選出されました。 ウィキペディア+1

  • 1668年12月23日、ニュー・ホール (New Hall) 付近で没、
    ウェイクフィールドのオール・セインツ教会
    (All Saints’ Church, Wakefield)に埋葬されました。 ウィキペディア+1


主な業績と位置づけ

  • 主著は Experimental Philosophy(1664年刊)で、「Three Books: new experiments microscopical, mercurial, magnetical…」の副題が付きます。 quod.lib.umich.edu+1

  • この本の中で、微視的観察(顕微鏡的)、水銀実験(真空・気体・圧力関係)、そして磁気・動力関係などを扱っています。 ウィキペディア+1

  • 特筆すべきは、1653年以降、 Richard Towneley と共同で「気体の圧力と体積は反比例する」という実験関係を明らかにしていたという論があり、後に「ボイルの法則」として名付けられた関係を先行している可能性があります。 eoht.info+1

  • ただし、この件については出版時期・優先権・クレジットの点で議論があり、Power の名前が歴史的にあまり前面に出ていない理由の一部とされています。 ウィキペディア+

今回ご紹介しているヘンリー・パワーは
王立協会で初めて選出された フェローの なかの1 人です。
情報が少ない方で意外に早くに亡くなっています。

具体的にパワーは、1641 年にケンブリッジで有名な
「クライスト カレッジ」で文学士号を得ました。
パワーは 1663 年 に王立協会のフェローに選出されています。
パワーと準男爵 ジャスティ・ニアヌス イシャムは、
最初に選出されたメンバーなのです。

ヘンリー・パワーの業績

パワーの唯一の出版された著作は「実験哲学」です。
3 冊からなる彼の本は、それぞれ観測の
方法論(corpuscularian theory)
と粒子理論を扱っています。また、
ヤコブス・グランダミクス
(ジャック・グランダミ、1588–1672)
の論文に対して反論をしています。

ボイルの法則との関連も特筆すべきです。
あらかじめ行った実験で、
パワーは、後に「ボイルの法則」として知られる
ガスの圧力と体積の関係を発見しました。

圧力と体積の関係に関して、Power は『Experimental Philosophy』
の中でその仮説を紹介しています。しかし、その出版後の状況を巡って、
出版前原稿や Towneley の研究との重複・優先発見の不明瞭さなどから、
Towneley が唯一の研究者として扱われるなど混乱が生じています。

ボイルの理論への言及は、「実験哲学」の出版よりも 1 年先行し、
ボイルのアイデアの上記宣伝の事情と、
貴族の科学者としてヘンリーよりボイルは有名なので、
パワーの理論が「ボイルの法則」として知名度があります。

ボイルはタウンリーが唯一の研究者であると誤解します。
それだからパワーの貢献が歴史上ほとんど失われているのです。
最後に、英語版ウィキペディアからパワーの業績部分を抜粋します。
ご参考としてください。(以下8行抜粋)

Henry Power discovered the relationship between the pressure and volume of a gas that later became known as Boyle’s law. This relationship was outlined in “Experimental Philosophy”. However, many may argue nevertheless that a prepublication manuscript of “Experimental Philosophy” cited the hypothesis as the sole work of Richard Towneley.

Boyle’s mention of the theory preceded the publication of “Experimental Philosophy” by one year, which, combined with Boyle’s promotion of the idea and his significant status as an aristocratic scientist, ensured the theory would be known as “Boyle’s Law”. Boyle attributed Towneley as the sole researcher, ensuring that Power’s contributions were all but lost to history.

関連する科学者の系譜(気体・実験科学)

◀ 前の人物:ガリレオ・ガリレイ(1564-1642)

▶ 次の人物:ロバート・ボイル(1627-1691)

この分野の科学者(気体・熱・実験)
エヴァンジェリスタ・トリチェリ
ブレーズ・パスカル

〆

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2023/04/07‗初稿投稿
2026/10/13‗改訂投稿

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