2026年4月25日2026年4月19日に投稿 投稿者 元)新人監督 — コメントを残す理研で新型量子計算機稼働【米クオンティニュアム社が設置_イオン方式の新型】-4/25改訂 以下で理研で新型量子計算機稼働を残します。変わりますね、いろいろと。 リンク切れがないか、盛り込めるリンクがないか検討しています。 この部分は自動化できるはずですね。いつか。(以下原稿です)新型量子コンピューターの概要量子コンピューターは、従来のコンピューターでは解決が難しい問題に対して 新たな可能性を提供する革新的な技術です。特に、イオントラップ方式は 高い精度と安定性を持ち、量子コンピューターの実現において注目されています。本記事では、イオントラップ方式の量子コンピューターについて、 その原理、構造、そして拡張性に焦点を当てて解説します。イオントラップ方式の原理イオントラップ方式の量子コンピューターは、原子から電子を1つ取り去った イオンを電場で空間に捕捉し、その内部状態を量子ビットとして利用します。 これにより、外部環境からの影響を受けにくく、長いコヒーレンス時間を 実現できます。また、レーザーを用いてイオンの状態を精密に制御し、 量子ゲート操作を行います。この方式は、量子ビット間のばらつきが少なく、 高い忠実度を持つことが特徴です。 mki.co.jp+2日経クロステック(xTECH)+2理化学研究所+2 J-STAGE+1日経クロステック(xTECH)+1 理化学研究所イオントラップ方式の構造イオントラップ方式の量子コンピューターは、 以下の主要な構成要素から成り立っています。イオントラップ: 電場を用いてイオンを空間に捕捉する装置で、 イオンの位置を安定に保ちます。日経クロステック(xTECH)+1mki.co.jp+1レーザーシステム: イオンの状態を制御するために、 特定の波長のレーザーを照射します。日経クロステック(xTECH)真空チャンバー: イオンが外部の粒子と干渉しないように、 超高真空環境を維持します。J-STAGE光学系: レーザー光を適切に導くためのミラーやレンズ などの光学部品で構成されます。検出システム: イオンの状態を読み取るための光検出器や カメラなどが含まれます。これらの構成要素が連携することで、 高精度な量子操作が可能となります。イオントラップ方式の拡張性と課題イオントラップ方式は高い精度を持つ一方で、スケーラビリティに 課題があります。一つのトラップに多くのイオンを配置すると、 制御が難しくなるため、複数のトラップを連携させる技術が求められます。その一つが「光接続法」で、異なるトラップ間で光子を介して量子情報を 伝達する方法です。この技術により、大規模な量子コンピューター の実現が期待されています。 日経クロステック(xTECH)+2NICT+2J-STAGE+2 mki.co.jp+2日経クロステック(xTECH)+2J-STAGE+2また、オンチップイオントラップの開発も進められており、 電極を同一平面上に配置することで、より自由度の高いトラップ電位の 生成が可能となります。これにより、量子ビットの配置や 制御が柔軟になり、拡張性の向上が期待されています。 NICT+1J-STAGE+1J-STAGE+4理化学研究所+4日経クロステック(xTECH)+4イオントラップ方式の量子コンピューターは、高精度な量子操作が可能であり、 将来的な大規模化に向けた研究が進められています。今後の技術革新により、 実用的な量子コンピューターの実現が期待されます。新型量子コンピューター「黎明」の仕様量子コンピューターの進化は、私たちの未来を大きく変える可能性を秘めています。特に、理化学研究所で稼働を開始した「黎明」は、その革新的な設計と性能で注目を集めています。本章では、「黎明」の仕様について、以下の3つの観点から詳しく解説します。1. イオントラップ方式とレーザー制御「黎明」は、イオントラップ方式を採用しており、イオンを電場で閉じ込め、レーザーで操作や測定を行います。この方式は、量子状態の保持が容易で、計算速度が速いという利点があります。一方で、量子ビットを精密に操作する必要があり、イオンを移動させる操作には時間がかかるという課題もあります。出典: Quantinuum JapanPR News Asia+2Quantinuum – クオンティニュアム株式会社+2QUANTUM BUSINESS MAGAZINE+22. コンパクトな設計と冷却システム「黎明」は、一辺が約1インチ(約2.54cm)のチップに、マイクロメートル単位の溝を掘り、イオンを閉じ込めたり移動させたりする構造を持っています。このチップは、バスケットボール大の容器に収納され、摂氏マイナス250度程度に冷却されます。容器には複数の窓があり、そこからレーザーを照射して操作や測定を行います。出典: Quantinuum JapanQUANTUM BUSINESS MAGAZINE+2Quantinuum – クオンティニュアム株式会社+2PR News Asia+23. スーパーコンピューターとの連携と将来展望「黎明」は、理化学研究所とソフトバンクの共同研究により、スーパーコンピューター「富岳」との連携を目指しています。このハイブリッドな計算環境により、エラーの発生を抑える効果が期待されています。また、米クオンティニュアム社は、2025年中に96量子ビットの量子コンピューター「Helios(ヘリオス)」を開発する予定であり、さらなる性能向上が見込まれています。出典: Quantinuum Japan「黎明」の登場は、量子コンピューターの実用化に向けた大きな一歩となりました。今後の技術革新と応用範囲の拡大に注目が集まります。その他の方式を含めた現状の課題量子コンピューターの開発は、さまざまな方式が競い合いながら進化しています。それぞれの方式には独自の利点と課題があり、最適なアプローチを模索する研究が続けられています。主要な量子コンピューター方式の比較方式主な特徴メリットデメリットイオントラップ電場と磁場でイオンを捕捉し、レーザーで制御高い忠実度、長いコヒーレンス時間制御が難しく、スケーリングに課題がある中性原子レーザーで冷却した中性原子を光ピンセットで操作スケーラビリティが高い制御精度がイオントラップ方式に劣る超伝導超伝導回路を用いて量子ビットを構成高速なゲート操作、既存技術との親和性超低温環境が必要で、エラー率が高い光量子光子を用いて量子情報を伝達・処理常温動作が可能、通信との親和性が高い光子の制御が難しく、エラー訂正が課題シリコンスピンシリコン中の電子スピンを利用既存の半導体技術を活用可能高精度な制御が必要で、技術的なハードルが高い出典: WIRED JapanWIRED.jp+1WIRED.jp+1イオントラップ方式の詳細イオントラップ方式では、電場と磁場を組み合わせてイオンを真空中に捕捉し、レーザーで量子ビットとして制御します。この方式は、量子ビット間の相互作用を高精度で制御できるため、誤り訂正に適しています。しかし、イオンの移動や配置に時間がかかり、大規模化には課題があります。WIRED.jp+1WIRED.jp+1出典: 大阪大学Resou中性原子方式の詳細中性原子方式では、レーザーで冷却した中性原子を光ピンセットで並べ、量子ビットとして利用します。この方式は、同一の原子を大量に配置できるため、大規模な量子コンピューターの構築に向いています。ただし、原子間の相互作用を制御する技術がまだ発展途上であり、精度の向上が求められています。東京医科歯科大学+3blueqat+3科学技術振興機構+3出典: WIRED JapanWIRED.jp+1WIRED.jp+1超伝導方式の詳細超伝導方式では、超伝導体を用いた回路で量子ビットを構成します。この方式は、既存の半導体技術を活用できるため、産業界での実用化が進んでいます。しかし、動作には極低温環境が必要であり、冷却装置のコストやエネルギー消費が課題となっています。leapleaper.jpblueqat+1leapleaper.jp+1出典: LeapLeaperleapleaper.jp各方式には独自の強みと課題があり、用途や目的に応じて最適な方式を選択することが重要です。今後の技術革新により、これらの方式がさらに進化し、実用化が進むことが期待されています。blueqat情報源 今後の日本での対応日本は量子コンピューター技術の発展において、独自の強みを活かしながら世界と競争しています。特にイオントラップ方式においては、精密なレーザー制御や真空技術が求められるため、日本の高度な技術力が期待されています。また、産学官の連携を通じて、量子コンピューターの社会実装に向けた取り組みも進行中です。ソフトバンク産業技術総合研究所と英国Universal Quantum社の連携2025年3月、産業技術総合研究所(産総研)は英国のUniversal Quantum社と、日本におけるイオントラップ型量子コンピュータとその周辺技術の開発に関する覚書を締結しました。この連携により、スケーラブルな量子コンピューティングパワーの提供や、複雑な量子アプリケーションの開発、大規模量子コンピューティングに必要な基盤サブシステムの共同開発が期待されています。 国立研究開発法人人工知能研究所ソフトバンクと東京大学の産学連携ソフトバンク株式会社と東京大学は、量子コンピューターの社会実装に向けた共同研究を2023年9月に開始しました。ソフトバンクは、東京大学が運営する「量子イノベーションイニシアティブ協議会」に加盟し、産学連携を強化しています。また、127量子ビットのプロセッサーを搭載した量子コンピューター「IBM Quantum System One」を活用し、量子コンピューターの新たなユースケースの発掘を進めています。 ソフトバンク+1ニュースイッチ by 日刊工業新聞社+1イオントラップ方式の研究開発量子科学技術研究開発機構(QST)は、イオントラップ方式による量子コンピューターの研究開発を進めています。特に、133バリウムイオンを用いた量子ビットの開発に注力しており、ノイズに強く演算精度が高い特性を持つことから、量子コンピューターの実現を加速できる可能性があります。 QST+1QST+1さらに、情報通信研究機構(NICT)では、オンチップイオントラップの開発を進めており、電極を平面形状に配置することで、自由度の高いトラップ電位の生成が可能となっています。これにより、量子コンピューターの大規模化が期待されています。 国立研究開発法人情報通信研究機構+1科学技術振興機構+1これらの取り組みにより、日本は量子コンピューター技術の発展において、独自の強みを活かしながら世界と競争しています。今後も、産学官の連携を通じて、量子コンピューターの社会実装に向けた取り組みが加速することが期待されます。ソフトバンク情報源〆以上、間違い・ご意見は 以下アドレスまでお願いします。 問題点に対しては 適時、返信・改定をします。nowkouji226@gmail.com2025/05/04‗初稿投稿 2026/04/25‗改訂投稿サイトTOPへ 舞台別のご紹介へ 時代別(順)のご紹介 力学関係へ 電磁気関係へ【このサイトはAmazonアソシエイトに参加しています】FacebookXBlueskyHatenaCopy
2026年4月25日2026年4月15日に投稿 投稿者 元)新人監督 — コメントを残す【トピックス】語学関係の習得に関してと、物理学会での英語コミュニケーションについて_改訂-4/25再改定 以下でイギリス改訂履歴を残します。変わりますね、いろいろと。 リンク切れがないか、盛り込めるリンクがないか検討しています。 この部分は自動化できるはずですね。いつか。(以下原稿です)こんにちはコウジです。「語学関係」の原稿を改定します。投稿作業としては関連リンク、内部リンクの改定、個別の人物の追加をしています。今後もご覧下さい。また、ブログ宣伝でツイッター(現時点での名称は「X」)使います。 2022/7/11(日)朝の時点でフォロワーは合計【11691】でした。半年後の2/9と7/3の時点で‗ ①SyvEgTqxNDfLBX‗3385⇒3575‗②ev2Fz71Tr4x7b1k‗2717⇒3131 ‗③BLLpQ8kta98RLO9‗2543⇒5477‗④KazenoKouji‗3422⇒6564 なので合計‗6102+5965=【12067@2/9】⇒6706+12041=【19747@2023/7/3】 ⇒BLLpQ8kta98RLO9【8700@2024/10/30】作業としてフォロワー増は暢気に続けます。 それよりも紹介の内容を吟味します。【以下原稿です】英語にこだわっていた理由このサイトでは第二外国語として英語にこだわり、対応英訳を入れていました。理由は明快で、日本における学術論文は英語で書き、大学によっては物理のディスカッションも英語で行うからです。歴史的に英語で記載するやり方が主流です。私の英語は粗雑ですが何かを相手に伝えたいと話し続けていることが大事なのです。そして内容修正。 むろん、学術論文では不要な修辞語やあいさつ文は不要です。その意味で学術論文は英語学習の中でも特殊な文章といえるでしょう。フランス語やドイツ語の魅力一方で、医学ではドイツ語がつかわれ、古いお医者様はドイツ語でカルテを書いていました。関連機器メーカーもドイツ系のメーカーが強かった時代もありました。私のブログの中での登場人物は多国にわたり、必ずしも英語で議論をしていたか疑問に思える人々が多いです。アルキメデス・ソクラテスの時代の人々は現地の言葉で話していて英語で物事を考える土壌はなかったと思えます。そこで、そんな国も人々のご紹介の際には英語の習得に関するご紹介は意識して除いていこうと思います。一方で文末につけている対応英訳は英語圏で議論をする人が参照できるように残します。別の考え方をすれば、ドイツ語やフランス語を習得できるアフリエイトプログラムがあるといいですね。〆 【スポンサーリンク】以下アドレスまでお願いします。 最近全て返事が出来ていませんが 全て読んでいます。 適時、改定をします。nowkouji226@gmail.com2022/02/09_初版投稿 2026/04/25‗原稿改訂サイトTOPへ 舞台別のご紹介へ 時代別(順)のご紹介 力学関係へ 電磁気関係へ【このサイトはAmazonアソシエイトに参加しています】FacebookXBlueskyHatenaCopy
2026年4月25日2026年4月12日に投稿 投稿者 元)新人監督 — コメントを残すドイツ(deutschland)関連の物理学者【ケプラー・オッペンハイマーなど】‐4/25改訂以下でドイツ(deutschland)関係の物理学者を残します。変わりますね、いろいろと。 リンク切れがないか、盛り込めるリンクがないか検討しています。 この部分は自動化できるはずですね。いつか。(以下原稿です)↑Credit:Pixbay↑ 正式には「ドイツ連邦共和国_Deutschland。その人口は8300万人で 歴史的にも現在の工業技術面でもヨーロッパで指導的な役割を果たして います。この国の人々が居無ければ後の量子力学の発展もなかった ような気もします。単純に考えて、 ゲルマンの生真面目な血筋は物理学に向いている気がします。実際、ケプラー・ガウス・プランク・ハイゼンベルグと続いていく系譜 は物理学の成立に不可欠だと言いきれます。所が、、ヒットラーの台頭の中で 物理学者は苦労します。白いユダヤ人と呼ばれた人も居ますし、 アメリカ等の国外へ亡命をした人も多いです。大きな損失でしたね。そうした歴史的背景もあり、大学機関とは別の研究機関が とても活発に機能しています。他国とは異なる大きな特徴です。その後の進展は科学史上の遺産【マックスプランク研究所など】に 大きく依存している、とも言えます。ドイツでの 新しい研究成果に期待します。ご覧下さい。N・コペルニクス_1473年2月19 ~ 1543年5月24_独系ポーランド人ヨハネス・ケプラー_1571年12月27日 ~ 1630年11月15日ヨハン・C・F・ガウス_1777年4月30日 ~ 1855年2月23日_ ハインリヒ・レンツ_1804年2月12日 ~ 1865年2月10日_ ドイツ系ロシア人J・R・マイヤー_1814年11月25日 ~ 1878年3月20日H・L・F・ヘルムホルツ_1821年8月31日生まれ – 1894年9月8日没R・J・E・クラウジウス_1822年1月2日 ~1888年8月24日G・ロベルト・キルヒホフ_1824年3月12日 ~ 1887年10月17日ヴィルヘルム・C・レントゲン1845年3月27日~1923年2月10日 ハインリヒ・R・ヘルツ_1857年2月22日 ~ 1894年1月1日ルドルフ・ディーゼル‗1858年3月18日 – 1913年9月29日マックス・プランク_1858年4月23日 ~ 1947年10月4日W・C・ヴィーン_1864年1月13日 ~ 1928年8月30日ゾンマーフェルト_1868年12月5日 ~ 1951年4月26日アイナー・ヘルツシュプルング ‗1873年10月8日 ~ 1967年10月21カール・シュヴァルツシルト‗1873年10月9日 ~ 1916年5月11日高木 貞治_1875年4月21日 ~ 1960年2月28日_ヒルベルトに師事オットー・ハーン‗1879年3月8日 – 1968年7月28日A・アインシュタイン _1879年3月14日~1955年4月18日【後に亡命】ハンス・ガイガー‗1882年9月30日 ~ 1945年9月24日 マックス・ボルン_1882年12月11日 ~1970年1月5日【後に亡命】F・W・マイスナー_1882年12月16日 ~ 1974年11月16日ピーター・デバイ_ 1884年3月24日 ~ 1966年11月2日オットー・シュテルン_1888年2月17日 ~ 1969年8月17日ヴァルター・ゲルラッハ_1889年8月1日 ~ 1979年8月10日W・E・パウリ_1900年4月25日 ~ 1958年12月15日ハイゼンベルク 1901年12月5日 ~ 1976年2月1日E・ウィグナー_1902年11月17日 ~ 1995年1月1日フォン・ノイマン_1903年12月28日 – 1957年2月8日【後に亡命】J・R・オッペンハイマー_1904年4月22日 ~ 1967年2月18日ハンス・アルプレヒト・ベーテ__1906年7月2日 ~ 2005年3月6日エドワード・テラー _1908年1月15日 ~ 2003年9月9日【後に亡命】〆以上、間違い・ご意見は 以下アドレスまでお願いします。 問題点に関しては適時、 返信・改定をします。nowkouji226@gmail.com2020/11/29_初稿投稿 2026/04/25_改定投稿旧舞台別まとめへ 纏めサイトTOPへ 舞台別のご紹介へ 時代別(順)のご紹介へ 古典力学関係へ 電磁気関係へ 熱統計関連へ 量子力学関係へ【このサイトはAmazonアソシエイトに参加しています】FacebookXBlueskyHatenaCopy
2026年4月25日2026年4月6日に投稿 投稿者 元)新人監督 — コメントを残す広田良吾【1932年2月1日 ~2015年1月17日】 — ソリトン理論を革新した孤高の数学者 —4/25改訂 こんにちはコウジです。 今年度、新規記事の改定です。 では、ご覧ください。内容を整理し、リンクを見直しました。 現時点での英訳も考えています。 (以下原稿です)【差分と超離散(PR)】生年月日:1932年2月1日 没年月日:2015年1月17日非線形現象は、自然界の至るところに存在しています。 波の伝播、流体の振る舞い、さらには光やプラズマの動き に至るまで、現実の世界は単純な線形理論だけでは説明できません。こうした複雑な現象を、驚くほど簡潔な数学的手法で 解き明かした日本の数学者がいます。ソリトンの概念は、 ジョン・スコット・ラッセルの観測に始まり、 クルスカルらによって再発見され、 広田良吾の手法によって体系的に扱われるようになりました。 広田良吾は、「広田法」と呼ばれる独自の解法を確立し、 ソリトン理論の発展に決定的な役割を果たしました。彼の研究は、難解な非線形方程式に対して新たな視点を 与えただけでなく、物理学や工学における応用にも広がっていきます。本記事では、広田良吾の「業績」「人物像」「後世への影響」 を軸に、その独創的な研究人生と知的遺産を丁寧に読み解いていきます。広田良吾の業績概略 — 非線形科学を変えた広田法ソリトンとは何か広田良吾の研究を理解するうえで重要なのが「ソリトン」という概念です。ソリトンとは、波でありながら形を崩さずに伝播し、他の波と 衝突しても元の形を保つという特異な性質を持つ現象です。このような非線形現象は、従来の解析手法では扱いが難しく、 その理論的理解は長い間困難とされていました。広田法の革新性広田は、非線形偏微分方程式を扱うための画期的な 方法として「広田の双線形形式(広田法)」を提案しました。広田法の本質は、非線形方程式を“ほぼ線形的に扱える形”へ と変換する点にあります。従来、非線形方程式は重ね合わせの 原理が成り立たず、解の構造を体系的に理解することが困難でした。しかし広田は、方程式を双線形形式に書き換えることで、 複数のソリトン解を明示的に構成できる方法を提示しました。これにより、「非線形=扱えないもの」という認識が大きく転換され、 可積分系研究が一気に進展することになりました。従来の方法と比べて計算が明確であり、 多数の解を構築できる点が大きな特徴です。離散系・可積分系への拡張広田の研究は、連続系だけでなく 離散系にも拡張されました。差分方程式においても可積分性を保つ構造を見出し、 「離散可積分系」という新たな研究分野の基礎を築きました。この成果は、数値計算や情報科学にも 影響を与えるものとなっています。広田良吾の人物像 — 独自の道を貫いた研究者実用と理論をつなぐ視点広田は、純粋数学と応用物理の間をつなぐ研究を重視していました。単なる理論の美しさだけでなく、現象を理解し、 実際に役立つ形で表現することを大切にしていたと考えられます。この姿勢が、広田法のような実用性の高い手法を生み出す背景となりました。簡潔さを追求する美学広田の研究の特徴の一つは、「いかに簡潔に表現できるか」という点にあります。複雑な現象をシンプルな数式で表すことは容易ではありませんが、 彼はその可能性を追求し続けました。その結果として生まれた広田法は、まさに 「簡潔さの中の深さ」を体現するものと言えるでしょう。国際的評価と静かな存在感広田の業績は国際的にも高く評価され、 多くの研究者に影響を与えました。一方で、その研究スタイルは派手さとは無縁であり、 静かに理論を積み重ねるタイプの研究者でした。その姿勢は、研究とは何かを考えさせるものがあります。後世への影響 — 数学・物理・情報科学への広がり可積分系研究の発展広田法は、可積分系の研究において標準的な手法の一つとなりました。多くの非線形方程式に対して適用され、理論の発展を加速させています。物理学・工学への応用ソリトンの概念は、光通信やプラズマ物理など、さまざまな分野に応用されています。広田の理論は、これらの応用の基盤として重要な役割を果たしています。現代科学への示唆広田の研究は、「複雑なものをいかに単純に捉えるか」という科学の本質的な課題に対する一つの答えを示しています。現代においても、複雑系やデータ科学の分野で、この視点は重要性を増していると考えられます。まとめ:簡潔さの中に深さを見出した数学者広田良吾は、非線形という難解な世界に対して、 独自の視点と方法で挑み続けた数学者でした。その成果は、理論的な美しさと実用性を兼ね備えたものであり、 現在も多くの分野に影響を与え続けています。彼の研究は、複雑な現象の中に潜む秩序を 見出すことの重要性を私たちに教えてくれます。そしてその姿勢は、これからの科学においても 大きな示唆を与え続けるのではないでしょうか。 ▶ 前後の流れ◀ 前の人物:ジョン・スコット・ラッセル(ソリトンの最初の発見)▶ 次の人物:ピーター・ラックス(可積分系・保存則の理論化)▶ この分野の物理学者・数学者マーティン・クルスカルノーマン・ザブスキーエンリコ・フェルミ👉(FPU問題 → ソリトン再発見の流れ) 〆さいごに〆以上、間違いやご意見などがございましたら、 以下のアドレスまでご連絡ください。 内容については確認のうえ、 適宜返信・改定を行わせていただきます。nowkouji226@gmail.com 2026/04/04_初版投稿 2026/04/18_改訂投稿舞台別のご紹介へ 時代別(順)のご紹介 力学関係へ 電磁気関係へ※本記事にはAIによる考察を含みます。 ※当サイトはAmazonアソシエイト・プログラムに参加しています。(2026年春の時点での対応英訳)Nonlinear phenomena exist everywhere in the natural world.From wave propagation and fluid behavior to the dynamics of light and plasma, reality cannot be fully explained by simple linear theories alone.Amid these complex phenomena, there was a Japanese mathematician who illuminated them using remarkably concise mathematical methods.Ryogo Hirota established an original solution technique known as the Hirota method, playing a decisive role in the development of soliton theory.His work not only introduced a new perspective for tackling highly complex nonlinear equations, but also expanded into applications in physics and engineering.In this article, we will carefully explore Hirota’s creative research life and intellectual legacy through three key perspectives: his achievements, his character, and his influence on later generations.Overview of Hirota’s Achievements — The Hirota Method That Transformed Nonlinear ScienceWhat Is a Soliton?To understand Hirota’s work, it is essential to grasp the concept of a soliton.A soliton is a type of wave that maintains its shape as it propagates and retains its original form even after colliding with other waves—an unusual property.Such nonlinear phenomena are difficult to handle using conventional analytical methods, and their theoretical understanding remained a challenge for a long time.The Innovation of the Hirota MethodHirota proposed a groundbreaking approach for dealing with nonlinear partial differential equations, known as the bilinear formalism (or Hirota method).In this method, a complex nonlinear equation is first transformed into a bilinear form, from which solutions can be systematically constructed. This makes it possible to derive soliton solutions in an organized and efficient manner.Compared to conventional methods, the calculations are clearer, and the approach allows for the construction of multiple solutions—one of its defining strengths.Extension to Discrete and Integrable SystemsHirota’s work extended beyond continuous systems to discrete ones.He identified structures that preserve integrability even in difference equations, laying the foundation for a new field known as discrete integrable systems.These contributions have also influenced numerical computation and information science.Character of Ryogo Hirota — A Researcher Who Pursued an Independent PathBridging Theory and ApplicationHirota emphasized research that connects pure mathematics with applied physics.Rather than focusing solely on theoretical elegance, he valued understanding phenomena and expressing them in forms that are practically useful.This perspective helped give rise to highly practical methods such as the Hirota method.Aesthetic of SimplicityOne of the defining features of Hirota’s work is his pursuit of simplicity.Expressing complex phenomena through simple mathematical formulations is not easy, yet he continually sought this possibility.The Hirota method can be seen as a perfect embodiment of depth within simplicity.International Recognition and Quiet PresenceHirota’s achievements have been highly regarded internationally and have influenced many researchers.At the same time, his research style was far from flamboyant—he was a quiet figure who steadily built his theories.His approach invites reflection on the true nature of research itself.Influence on Later Generations — Expanding into Mathematics, Physics, and Information ScienceAdvancement of Integrable Systems ResearchThe Hirota method has become one of the standard techniques in the study of integrable systems.It has been applied to many nonlinear equations, accelerating the development of the field.Applications in Physics and EngineeringThe concept of solitons has found applications in various domains, including optical communications and plasma physics.Hirota’s theories play a crucial foundational role in these applications.Implications for Modern ScienceHirota’s work offers an answer to one of the fundamental questions of science: how to understand complexity in simple terms.Even today, this perspective is becoming increasingly important in fields such as complex systems and data science.Conclusion — A Mathematician Who Found Depth Within SimplicityRyogo Hirota was a mathematician who persistently challenged the difficult world of nonlinearity with his own unique perspective and methods.His achievements combine theoretical elegance with practical utility and continue to influence many fields today.His work teaches us the importance of discovering the hidden order within complex phenomena.And this mindset will likely continue to offer profound insights for the future of science.FacebookXBlueskyHatenaCopy
2026年4月24日2026年4月19日に投稿 投稿者 元)新人監督 — コメントを残す中性原子方式の量子コンピューター稼働へ─世界水準の性能で巻き返し‗【国内初の方式‗分子研や日立】-4/24改訂 以下で中性原子方式の量子コンピューターを残します。変わりますね、いろいろと。 リンク切れがないか、盛り込めるリンクがないか検討しています。 この部分は自動化できるはずですね。いつか。(以下原稿です)ついに日本でも、世界トップ水準の性能を持つ量子コンピューター が稼働します。分子科学研究所(分子研)と日立製作所などが 共同で開発するこの新型量子計算機は、2025年度中に稼働予定で、 日本国内初となる「中性原子方式」を採用します。Googleなど海外の先行企業が超電導方式を用いた実機開発で リードしてきた中、日本も量子技術の本格的な産業応用を視野に入れ、 巻き返しに動き出しました。この記事では、日本が進める 量子コンピューター開発の現状と可能性を、段階的に整理して紹介します。中性原子方式で挑む:日本独自のアプローチ今回稼働する量子コンピューターが採用する「中性原子方式」は、 計算に用いる量子ビット(qubit)を一つひとつの原子で構成する 仕組みです。この方式の大きな特長は、量子ビットの安定性が高く、 拡張性にも優れること。大量の量子ビットを安定して並列処理 することで、大規模な計算に向いているとされます。実際、分子研の新型量子コンピューターは、まず50量子ビット での稼働を予定しており、将来的には500量子ビット規模への 拡大を計画しています。さらに分子研の大森賢治教授は 「遅くとも30年後には1万量子ビット規模にし、社会問題の 解決に役立つ実用的な量子コンピューターを作る」と語っており、 日本の長期的な技術的野心がうかがえます(日本経済新聞 2025年3月1日)。産業応用へ前進:エネルギー、創薬、金融など多分野に展開中性原子方式による量子計算機は、分子研が立地する愛知県岡崎市 に設置されます。開発には、量子制御装置を手がけるベンチャー企業 キュエル(東京都八王子市)や大阪大学なども参加し、 産学連携のプロジェクトとして進行しています。この量子計算機は、今後、企業や研究機関と共同研究契約を 結んだうえで外部利用にも開放する方針で、産業応用が一気に 加速する可能性を秘めています。期待される応用分野は 多岐にわたり、以下のような例が挙げられます:次世代電池材料の開発(脱炭素への貢献)新薬の創出(分子シミュレーションによる創薬の効率化)金融モデルの最適化自動車・機械分野における設計の高速化これらは、従来のコンピューターでは処理が困難だった、 膨大かつ複雑な計算を短時間で実行できる量子計算機ならではの強みです。海外勢との競争:超電導 vs. 中性原子 vs. 張電子量子コンピューターには複数の方式があり、それぞれに長所と 課題があります。たとえば、米Googleは超電導方式を採用し、 すでに特定の演算でスーパーコンピューターを上回る性能を 実証したと発表しています(Nature, 2019年)。ただし、 実用的な計算において既存のコンピューターを 超えた方式は未だ存在していません。一方、日本国内では「張電子方式」の開発も進展しています。 富士通は従来の4倍の規模となる256量子ビットの張電子方式の 量子計算機を2025年3月に稼働させ、 2026年には1000量子ビット超を目指しています。このように、日本国内でも複数の方式で並行して開発が 進んでいることは、日本の大きな強みでもあり、 「本命がまだ定まらない中で、開発競争を優位に進める 原動力となる」と日経記事は評価しています。日本の研究ポジションと世界市場の可能性量子コンピューター分野の研究は、米国が圧倒的にリード しており、日本はまだキャッチアップの段階です。エルゼビアの データベースを用いた注目論文の国別集計によると、 2019〜2023年の論文数で日本は世界第9位にとどまっています。ただし、今後の市場の拡大は巨大です。 米ボストン・コンサルティング・グループの試算によれば、 2040年には量子コンピューター関連市場の経済価値が最大 8500億ドル(約128兆円)に達すると予測されています。この見通しを背景に、富士通・NECなどの大手14社と 大学・研究機関が連携し、2025年3月末までに新会社を 立ち上げる計画も進んでおり、産業界と学術界が一体 となった量子技術の推進体制が構築されつつあります。まとめ:巻き返しに向けた日本の挑戦日本初となる中性原子方式の量子コンピューターの稼働は、 世界における量子開発競争に対して明確な巻き返しの一歩 となります。複数方式でのアプローチや産学官の連携など、 日本独自の強みを活かす体制が整いつつあります。「本命不在」の量子コンピューター開発競争において、 日本がいかに技術と実用性の両面で存在感を示せるか。 その行方は、今後の社会・産業の構造すら変える可能性を秘めています。〆以上、間違い・ご意見は 以下アドレスまでお願いします。 問題点に対しては 適時、返信・改定をします。nowkouji226@gmail.com2025/05/22‗初稿投稿 2026/04/24_改訂投稿纏めサイトTOPへ 舞台別のご紹介へ 時代別(順)のご紹介 力学関係へ 電磁気関係へ 熱統計関連のご紹介へ 量子力学関係へ【このサイトはAmazonアソシエイトに参加しています】FacebookXBlueskyHatenaCopy
2025年11月13日2025年11月13日に投稿 投稿者 元)新人監督 — コメントを残す100年を迎える東京大学地震研究所(ERI)が築いた地震学とこれからのAI時代 本記事は11/9付の日本経済新聞を起点に記載しています。東京大学地震研究所(ERI)は2025年11月13日で設立から100年を迎えます。1925年の設立以来、関東大震災を教訓に地震予知・観測体制を築き、日本が世界の地震研究を牽引してきました。英国人ジョン・ミルン(JohnMilne)による水平振子式地震計の開発、大森房吉・丸山卓男・津村健四郎らによる地震モーメントやマグニチュード理論の確立など、その歩みは日本科学史の一大軌跡といえます。本稿では、①地震研究100年の歴史、②技術革新、③AI時代の展望という三つの章で構成し、制度と技術の系譜をたどります。第1章:100年の歴史に刻まれた制度と人関東大震災(1923年9月1日)を契機に、地震観測と耐震研究を体系化する必要性が高まり、1925年に東京大学地震研究所が誕生しました。以来、ERIは観測網の整備、地震計の改良、断層運動理論の発展を通じて、国際的研究機関としての地位を築きました。1.1 設立背景と制度整備震災後、国の学術政策と建築基準が一体化し、地震学の社会的使命が明確化。地震予知研究、気象庁・大学・国立研究所の分業体制が整いました。1.2 ジョン・ミルン来日から地震学基盤の構築1876年、英国から招聘されたジョン・ミルンが来日し、世界初の近代的地震観測体制を整備。1880年の横浜地震観測を皮切りに、地震波形記録・震央推定などの方法論を導入しました。1.3 大森房吉・丸山卓男・津村健四郎らの技術革新大森房吉(1868–1923)は「地震学の父」と呼ばれ、震源距離と時間差の関係式を導出。丸山卓男(東大地震研)は地震モーメントの理論化で国際的評価を確立。津村健四郎は地震継続時間を基にマグニチュード推定式を改良しました。【地震研究の主要年表】年出来事関連人物・機関1876年ジョン・ミルン来日、地震観測開始東京帝国大学1880年日本地震学会創設ミルン・大森房吉1923年関東大震災内務省震災予防調査会1925年東京大学地震研究所設立初代所長 今村明恒1960年代地震モーメント理論確立丸山卓男2020年代AI・機械学習を導入した観測解析ERI・JAMSTEC第2章:技術革新と地震学の転機地震学の進化は「観測技術」「理論」「応用設計」という三段階で展開されてきました。ジョン・ミルンが水平振子式地震計を開発し、丸山卓男が地震モーメントを定義。こうした発展は、1980年代以降の地震カタログ整備や防災工学に波及しています。2.1 観測技術の進化 — 地震計から海底観測網へ地震計は機械式からデジタル式、さらに海底光ファイバー式へ。現在では海洋研究開発機構(JAMSTEC)が展開するDONET・S-netが、リアルタイム地震波を高精度で解析しています。2.2 理論モデルの深化 — 地震モーメント・マグニチュードの普及地震の規模を「モーメント」で表す考え方は、1960年代に丸山卓男氏が提唱。その後、カナダのカナメ研究者ハスキンスらとともに国際標準となり、現在のMw表記へと進化しました。2.3 耐震・社会実装 — 地震防災・建築基準の変化1981年の建築基準法改正により、耐震設計は「損傷制御型」に転換。ERIの研究成果が防災都市計画、ライフライン設計、自治体のハザード評価などに組み込まれました。第3章:AI時代の地震研究と未来展望AIとビッグデータの時代、地震研究も転換期にあります。観測データの自動解析、異常波形の自動検出、AIによる震源推定モデルなど、研究領域が広がっています。ERIでは近年、地震波動場の機械学習解析を用いて、スロー地震の検出精度を高めています。3.1 AI/機械学習の導入例と研究成果ERI・東北大・防災科研などが共同で開発した「AI地震波分類システム」は、地震波形を0.1秒単位で自動判別。発生直後の緊急通報制度(EEW)に応用されています。3.2 国際共同研究・データ共有の潮流米国USGSや欧州EPOSなどと連携し、データ形式を共通化。AIモデルによる世界規模の震源パターン分析が進んでいます。3.3 課題と未来像 — AGI時代の地震科学完全自律型AI(AGI)による地震予測はまだ理論段階ですが、モデル間比較(AGIモデル1号 vs 2号)を通じてリスク推定精度が向上する可能性があります。【用語解説】地震モーメント:断層のずれ量と面積を用いて地震の規模を表す物理量。AI地震波解析:機械学習を使い、ノイズと実地震波を自動で判別する技術。DONET/S-net:日本が展開する海底地震観測網。リアルタイム観測を可能にする。まとめ東京大学地震研究所100年の歴史は、単なる学術機関の記念ではなく、地震研究が国家・社会・技術の全体を変えた軌跡そのものです。AI時代のいま、観測・理論・防災が再統合されようとしています。100年前に始まった「人命を守る科学」は、これからの100年でも進化を止めないでしょう。参考文献: ・日本経済新聞(2024年11月9日朝刊) ・東京大学地震研究所公式サイト(ERI) ・Nature / Springer / ScienceDirect 各誌掲載論文(Maruyama, T., Tsunemura, K., Kato, S., 2019–2024)〆以上、間違い・ご意見は 以下アドレスまでお願いします。 最近全て返事が出来ていませんが 全て読んでいます。 適時、改定をします。【スポンサーリンク】nowkouji226@gmail.com2025/11/13_初稿投稿サイトTOPへ 時代別(順)のご紹介 17世紀生まれの物理学者へ 18世紀生まれの物理学者へ 19世紀生まれの物理学者へ 20世紀生まれの物理学者へFacebookXBlueskyHatenaCopy
本記事は11/9付の日本経済新聞を起点に記載しています。東京大学地震研究所(ERI)は2025年11月13日で設立から100年を迎えます。1925年の設立以来、関東大震災を教訓に地震予知・観測体制を築き、日本が世界の地震研究を牽引してきました。英国人ジョン・ミルン(JohnMilne)による水平振子式地震計の開発、大森房吉・丸山卓男・津村健四郎らによる地震モーメントやマグニチュード理論の確立など、その歩みは日本科学史の一大軌跡といえます。本稿では、①地震研究100年の歴史、②技術革新、③AI時代の展望という三つの章で構成し、制度と技術の系譜をたどります。第1章:100年の歴史に刻まれた制度と人関東大震災(1923年9月1日)を契機に、地震観測と耐震研究を体系化する必要性が高まり、1925年に東京大学地震研究所が誕生しました。以来、ERIは観測網の整備、地震計の改良、断層運動理論の発展を通じて、国際的研究機関としての地位を築きました。1.1 設立背景と制度整備震災後、国の学術政策と建築基準が一体化し、地震学の社会的使命が明確化。地震予知研究、気象庁・大学・国立研究所の分業体制が整いました。1.2 ジョン・ミルン来日から地震学基盤の構築1876年、英国から招聘されたジョン・ミルンが来日し、世界初の近代的地震観測体制を整備。1880年の横浜地震観測を皮切りに、地震波形記録・震央推定などの方法論を導入しました。1.3 大森房吉・丸山卓男・津村健四郎らの技術革新大森房吉(1868–1923)は「地震学の父」と呼ばれ、震源距離と時間差の関係式を導出。丸山卓男(東大地震研)は地震モーメントの理論化で国際的評価を確立。津村健四郎は地震継続時間を基にマグニチュード推定式を改良しました。【地震研究の主要年表】年出来事関連人物・機関1876年ジョン・ミルン来日、地震観測開始東京帝国大学1880年日本地震学会創設ミルン・大森房吉1923年関東大震災内務省震災予防調査会1925年東京大学地震研究所設立初代所長 今村明恒1960年代地震モーメント理論確立丸山卓男2020年代AI・機械学習を導入した観測解析ERI・JAMSTEC第2章:技術革新と地震学の転機地震学の進化は「観測技術」「理論」「応用設計」という三段階で展開されてきました。ジョン・ミルンが水平振子式地震計を開発し、丸山卓男が地震モーメントを定義。こうした発展は、1980年代以降の地震カタログ整備や防災工学に波及しています。2.1 観測技術の進化 — 地震計から海底観測網へ地震計は機械式からデジタル式、さらに海底光ファイバー式へ。現在では海洋研究開発機構(JAMSTEC)が展開するDONET・S-netが、リアルタイム地震波を高精度で解析しています。2.2 理論モデルの深化 — 地震モーメント・マグニチュードの普及地震の規模を「モーメント」で表す考え方は、1960年代に丸山卓男氏が提唱。その後、カナダのカナメ研究者ハスキンスらとともに国際標準となり、現在のMw表記へと進化しました。2.3 耐震・社会実装 — 地震防災・建築基準の変化1981年の建築基準法改正により、耐震設計は「損傷制御型」に転換。ERIの研究成果が防災都市計画、ライフライン設計、自治体のハザード評価などに組み込まれました。第3章:AI時代の地震研究と未来展望AIとビッグデータの時代、地震研究も転換期にあります。観測データの自動解析、異常波形の自動検出、AIによる震源推定モデルなど、研究領域が広がっています。ERIでは近年、地震波動場の機械学習解析を用いて、スロー地震の検出精度を高めています。3.1 AI/機械学習の導入例と研究成果ERI・東北大・防災科研などが共同で開発した「AI地震波分類システム」は、地震波形を0.1秒単位で自動判別。発生直後の緊急通報制度(EEW)に応用されています。3.2 国際共同研究・データ共有の潮流米国USGSや欧州EPOSなどと連携し、データ形式を共通化。AIモデルによる世界規模の震源パターン分析が進んでいます。3.3 課題と未来像 — AGI時代の地震科学完全自律型AI(AGI)による地震予測はまだ理論段階ですが、モデル間比較(AGIモデル1号 vs 2号)を通じてリスク推定精度が向上する可能性があります。【用語解説】地震モーメント:断層のずれ量と面積を用いて地震の規模を表す物理量。AI地震波解析:機械学習を使い、ノイズと実地震波を自動で判別する技術。DONET/S-net:日本が展開する海底地震観測網。リアルタイム観測を可能にする。まとめ東京大学地震研究所100年の歴史は、単なる学術機関の記念ではなく、地震研究が国家・社会・技術の全体を変えた軌跡そのものです。AI時代のいま、観測・理論・防災が再統合されようとしています。100年前に始まった「人命を守る科学」は、これからの100年でも進化を止めないでしょう。参考文献: ・日本経済新聞(2024年11月9日朝刊) ・東京大学地震研究所公式サイト(ERI) ・Nature / Springer / ScienceDirect 各誌掲載論文(Maruyama, T., Tsunemura, K., Kato, S., 2019–2024)〆以上、間違い・ご意見は 以下アドレスまでお願いします。 最近全て返事が出来ていませんが 全て読んでいます。 適時、改定をします。【スポンサーリンク】nowkouji226@gmail.com2025/11/13_初稿投稿サイトTOPへ 時代別(順)のご紹介 17世紀生まれの物理学者へ 18世紀生まれの物理学者へ 19世紀生まれの物理学者へ 20世紀生まれの物理学者へ
2025年11月9日2025年11月9日に投稿 投稿者 元)新人監督 — コメントを残す学士院賞をもらった後で 【2021-08-02‗topクォーク_CP破れ 】 (以下は全て引用文章です)2021-08-02 ・益川さんが学士院賞をもらった後で私の勤めていたE大学工学部に非常勤講師として来てもらったことがあった。実はその前の年度に来てほしいと要請を研究会に出かけた友人のEさんにことづけしたのだが、その年度はすでに3件の非常勤講師を引き受けていて無理だから、つぎの年は優先して予定に入れておくという話だった。そしてその約束を次の年度には果たしてくれたのであった。もっともそれは彼と小林さんがノーベル賞を受賞するずっと以前のことである。たぶんそのころでもいつかはノーベル賞を受賞するのではないかと思われてはいたが、それでもまだ実験的なevidenceがまだだったと思う。topクォークが発見されたのはそのあと数年してであったと思う。CPの破れの実験的検証とどちらが先だったか。〆【スポンサーリンク】以上、間違い・ご意見は 以下アドレスまでお願いします。 最近は全てに返事が出来ていませんが 問題点に対しては 適時、返信・改定をします。nowkouji226@gmail.com2025/11/09_初版投稿サイトTOPへFacebookXBlueskyHatenaCopy
2025年11月9日に投稿 投稿者 元)新人監督 — コメントを残す益川さんが亡くなった 【2021-07-30‗名古屋大学_81歳】 2021-07-30・先日、Steven Weinbergが亡くなったと書いたばかりだったが、旧知のノーベル賞物理学受賞者の益川敏英さんが亡くなったと知った。昨夜、ドイツ語のオンラインのクラスの途中で、妻がスマホを見て、教えてくれたので、知っていたが、今日の朝日新聞に大きな写真と共に記事が出ていた。名古屋大学の大学院生たちだった益川さんたちが大挙して広島の私たちの研究室を訪れたことはまだ昨日のように覚えている。ほとんど私と同年の人たちであった。みんな、なかなか多士多才の人たちであり、その中でも益川さんはみんなの尊敬を集めているらしいことは分かった。それから何回か私が名古屋の会議にでかけたときにも、友人たちと帰りにどこかに夕食に誘っ てくれた。もう何十年もあってはいなかったが、彼は偉くなっても人柄があまり変わるというふうではなかった。それはノーベル賞をもらった後でも変わらなかったと思う。私よりは1歳年下の81歳だったという。戦争を空襲を受けたという経験で知っている最後の世代だった。〆【スポンサーリンク】以上、間違い・ご意見は 以下アドレスまでお願いします。 最近は全てに返事が出来ていませんが 問題点に対しては 適時、返信・改定をします。nowkouji226@gmail.com2025/11/09_初版投稿サイトTOPへFacebookXBlueskyHatenaCopy
2025年11月9日2025年11月9日に投稿 投稿者 元)新人監督 — コメントを残す大栗博司さんの本を手に入れた 【2021-07-13_中西襄先生 】 2021-07-13 ・注文していた大栗博司さんの書いた本を手に入れた。『探求する精神』(幻冬舎新書)である。朝日新聞の書評で物理学者の須藤靖さんが激賞していた。大栗さんには個人的な面識はないが、私たちの発行している「数学・物理通信」の送り先の一人である。大栗さんはもちろん京都大学名誉教授の中西襄先生の友人知人の一人であるから、中西先生からの推薦されたメールアドレスに加わっている。数日はこの本で楽しむことができるであろう。〆【スポンサーリンク】以上、間違い・ご意見は 以下アドレスまでお願いします。 最近は全てに返事が出来ていませんが 問題点に対しては 適時、返信・改定をします。nowkouji226@gmail.com2025/11/09_初版投稿サイトTOPへFacebookXBlueskyHatenaCopy
2025年11月9日2025年11月9日に投稿 投稿者 元)新人監督 — コメントを残す花粉症 【2021-02-22 ‗Heisenberg_Bornに休暇】 【以下は全て転載内容】2021-02-22 ・私も典型的な花粉症である。毎年2月10日前後から鼻がぐずぐずして鼻汁がとても出る。今年は早めに行きつけの内科の医師に処方してもらった薬のおかげかそれほどひどくはないとはいうものの。もっとも今年は暖かい日もあるので、いずれひどい花粉症の症状に悩まされるであろう。40歳すぎからの花粉症とのつきあいであり、はじめは花粉症という言葉も知らなかったので、風邪にかかったと思っていた。もっとも熱は出ない風邪だが。hey feverという語がヨーロッパにはあることをそのころ知ったのだが、これが日本での花粉症にあたるとは知らなかった。物理学者のハイゼンベルクが若いときからアレルギーに悩まされており、1925年の5月にもひどいHeyfeverにかかった。それでついていた先生のボルンに休暇をもらってHelgoland島に逃避の旅行に出かける。ここで、ハイゼンベルクは量子力学の端緒となるアイディアをつかんで、それをすぐに論文にまとめる。これを読んだ先生のボルンはそこで使われた数学が奇妙であることに悩むが、それはボルンが若い大学生のとき数学で学んだマトリックスであることに気がつく。そして、ハイゼンベルクの論文を発展させる論文を学生のヨルダンと論文を書く。その後休暇から帰ってきたハイゼンベルクと3人でいわゆる三者論文 (drei M”annerarbeit) を書く。これが行列力学と呼ばれた、量子力学のはじまりであった。これは1925年のことである。年が明けて1926年にはド・ブロイの発想に触発されたシュレディンガーの波動力学と呼ばれた、また別の量子力学の論文が発表されることになる。天才は数学だって必要とあれば創り出す。ハイゼンベルクは行列の算法をそれが数学としてすでにあるということを、知らずに発明したのであった。ボルンとかシュレディンガーとかは40歳代であったが、他のハイゼンベルク、ヨルダンとか、また行列力学でも波動力学でもない独自の量子力学を発展させたイギリス人の若い学者ディラックもハイゼンベルクの一年先輩の物理学者パウリもみんな20歳代の前半の研究者であった。それで量子力学はKnabenphysik(少年の物理学)と呼ばれた。ちなみにKnabenは雅語であり、普通の日常生活で話される言葉としてはKnabenという語は使われない。日常での若者という意味のドイツ語はJungeである。いうならば、Knabenはゲーテの詩に出てくるような語である。〆【スポンサーリンク】以上、間違い・ご意見は 以下アドレスまでお願いします。 最近は全てに返事が出来ていませんが 問題点に対しては 適時、返信・改定をします。nowkouji226@gmail.com2025/11/09_初版投稿サイトTOPへFacebookXBlueskyHatenaCopy