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物質同士が真空で引き合う?!3/1改訂【狭い空間でのカシミール効果とその検証】

こんにちはコウジです!
「カシミール効果」の原稿を改定します。
今回の主たる改定はAI情報の再考です。また、

初見の人が検索結果を見て記事内容が分かり易いように再推敲します。

SNSは戦略的に使っていきます。そして記述に誤解を生む表現がないかを
チェックし続けてます。ご意見・関連投稿は歓迎します。

カシミール効果の検証

先ず本稿は2024年1月7日の記事からの情報で起草しています。近接した2つの物体が量子力学的な効果で引き合うという現象です。

電磁力でもなく万有引力でもない力でマクロなスケールの物体が引かれ合う現象は不可思議だと言えますが、正に量子的な効果だと言えます。

蘭ヘンドリク・カシミール

そもそも、こうした現象は理論的に予言されていました!!オランダのヘンドリックカシミールが真空中で生じると1948年に予想していたのです。

量子力学的に考えて、板の内側の狭い空間(数十nm)での真空状態を考えた時に板の内側での波動関数が外側と異なる筈なのです。結果として板同士が引き合う力が生じます。板の内側の波動関数の方が外側よりも秩序を持っているからだとも言えますね。エネルギーに相当する振動(波)を観測する作業となります。

ゆらぎの効果と制御

カシミール効果の検証は困難でしたが技術の進展に伴い、最近観測されるようになりました。1997年に実験で確かめられています。(参考:京都大学での測定

産業ではトヨタ中研でロードベアリングでの応用を考えているそうです。またMEMS(超微小電気機械システム)への応用が検討されています。江崎ダイオードを実用化したように独自の技術が期待できますね。

名大での2012年の実験

そもそも「ゆらぎの」現象が顕著となる設定は不確定性原理を十分に考察する必要があります。

その不確定性原理を覆す観測が2012年に名古屋大学で報告されています。

以上、間違い・ご意見は
以下アドレスまでお願いします。
問題点に対しては
適時、返信・改定をします。

nowkouji226@gmail.com

2024/02/18_ 初稿投稿
2024/03/01_改訂投稿

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大森賢治氏が冷却原子方式に挑む【超電導の実現へ向けて新しい方式を提案】

東大

はじめに

本稿は2023年9月13日の日経新聞に掲載された記事を骨子として、
著者であるコウジ独自の関心に従い追記した内容となっています。

量子コンピュータの実現へ

量子コンピューターの実現に向けて 各国が独自の技術を競い合う中で、
単一原子 に着目した 原子冷却方式と呼ばれる 方式に
日本の技術者が挑戦しています。アメリカの学会で
成果を発表したところ 反響著ししく、
新たな成果が期待されています。

米ロードアイランド州のサルベレジーナ大学で
開かれた量子制限に関する研究会で、
日本人の大森賢司さんが議長を務めました。

この合同研究かは 90年以上の歴史を持ち
特にジョン・マスティース米カリフォルニア 大学教授 ら
著名な学者が参加していることで有名です。

今回160人の規模で会議が開かれています
大森さんらが手がける冷却原子方式の量子コンピューターは
実用化で先行する超電導方式、光方式に続く
第3の量子コンピューターと呼ばれています。

マティニス教授も絶賛

昨年8月に 大森教授らが開発した 研究成果を マティニス教授は
主に評価しています。 計算速度を上げるためにゲート操作時の
原子間の距離を十分に近づける事が必要なのに対して
超高速のパルスレーザーを照射するという
独自の方式で実現した結果です。

操作スピードは従来方式に比べ2桁早くなり
Google が超電動方式で2020年に発表した記録を
しのいでいます。

どこにメリットがあるか

第1のメリットとしては現在主流となってる超伝導方式の
量子コンピューターと異なり冷却器が不要という点です。
装置が必要で稼動できるということが大きな特徴です。
新しい方式では大規模化が難しく好ましい量子状態が
長時間維持できるという所が大きな特徴です。

また大規模化が容易で量子状態を長時間維持できる
特徴があります。ただし計算する時の冷凍操作に
時間がかかることが大きな問題点でした。

卓越したアイディア

2010年頃に大森教授が各界で評価を受けた内容は「通常のコンピューターのように電荷で情報を担う」のではなくて波動関数が情報の担い手として活躍する仕組みです!!

超高速の分子コンピューターと呼ばれます。分子にアト秒間隔で2つのレーザーパルスを与え反応を見ます。1アト秒とは100京分の1秒、一秒間に地球を7周半の距離を進む光がやっと0.3 nm 進めるくらいの非常に短い時間です。その感覚で情報を与える仕組みが波動関数に影響を与えます。

その他の量子コンピュータ

前日した光学方式は技術として先行しており研究成果が多数あります。
また理科学研究所で導入しているような量子ビット方式のコンピューターは
マイナス百ケルビン以下に冷却する必要があり 計算組織を
適切な状態に維持することはとても難しいです。

また計算時間の 十分な 確保も大きな課題です。

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2023/09/13‗初稿投稿

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大栗博司【おおぐり ひろし‗1962年生まれ ~ ご存命中】

はじめに

今回、ご存命中ですが、私自身の興味が止められず
思いっきり現役の学者さんをご紹介します。
カリフォルニア工科大学の大栗博司氏です。
特に個人的な面識はありませんが
研究内容・研究室運営・期待感が圧倒的に魅力的なのです。

その研究内容

私にとって最も興味深い一面は研究内容です。大栗氏は
現代物理学での最先端だと言える「ひも理論」を研究しています。
竹内薫の「超ひも理論」を読んで、私が初めて理論を考え始めた時期には
ひも理論が10次元の視点を持っている点が面白く思えました。

相対性理論力学からが4次元までの拡張をしていった延長線上で、10次元がある
ように思えたのです。その時期はひも理論は詳しく追いかけていません。
今でも理論を語れるとは思えないほどですが、どうしても気になっていました。

その後、2023年の2月の終わりに日経新聞で改めて紹介されているのを見て
本記事の記載に至りました。この理論の紹介は外せません。

特に初学者が分かり易い言葉を使ってご紹介いたします。
今も進んでいる物理学が伝われば幸いです。

日経記事ではカリフォルニア工科大学のジョン·シュワルツらが「超弦理論」で1984年に大きな成果を上げた時期に、大栗氏が「米国から3ヶ月遅れの船便で届く論文を心待ちにし、むさぼるように読んで魅了されました」と伝えています。カッコ内は大栗氏の言葉でしょう。ご自身の関心を拡げたわけです。新しい情報に食らいつくことは大事です!
【新聞からの引用部分は太字にしています(以下同様)】

その後、大栗氏は東京大学に進み理論を極めていきます。大栗氏は語ります。「理論物理学者には実際に密接に関わって新現象や新粒子を見つけるタイプと、長い目で見て理論的枠組みや普遍的な数学的手法を開発するタイプが居ます。僕は後者の方です。」 そして、量子力学と相対性理論を合わせて考える究極の統一理論の考えだします。具体的には重力を量子力学に取り組んでいこうと考え、宇宙誕生のメカニズムを踏まえて、大栗氏は紐理論の研究を進めるのです。

大栗氏の華麗な足跡

大栗氏は京都大学でマスターをとり、東京大学でドクターをとります。
その後、プリンストン、シカゴ大、京都大UCBなどを経て
カリフォルニア工科大学で教鞭をとっています。
シカゴ大学で大栗氏を誘ったのは40歳も年が離れた南部陽一郎でした。

(カリフォルニア工科大学では今でも教えています)また、
パリ第六大学で客員成就をされていた時期もあったそうです。
科学史の舞台となった場所が次々出てくるのです。

その研究室での活動は活発で現在でも各国から
研究者を受け入れて議論を進めています。
カリフォルニア工科大学内で
ご自身のブログも開設されていて
数年前まではブログも頻繁に更新していたようです。
大栗氏は語っています。

「超弦理論が究極の理論として正しい解であるかは分からない。しかしこれまでに試された理論の中では最良である。」と考えは変わらなかった。「不易流行という言葉があります。」。

『不易(本質的)なものを目指して「統一理論(重力と量子力学の統合)」の世界に至る為に、超弦理論という「流行」へ飛び込んだ』と大栗氏は述べています。もっとも正しいと思える道を突き進んでいるのです。

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2023/03/30‗初稿投稿
2023/04/01‗改訂投稿

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