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摩擦の物理の再考【揺動散逸定理とか熱雑音とかデコヒーレンスとか】

摩擦の歴史

摩擦の歴史は古いです。古代から続くモデルとして
熱さの発生と凹凸のある表面での摩擦面での微小な
部分の変形を考えていったのです。その後、
ニュートンによる力の定式化や、熱力学での
熱とエネルギーの相互の定式化が進み
一定の定式化と応用がされていきました。

揺動散逸定理

アインシュタインが1905年の革新的な
論文ラッシュの中でブラウン運動を定式化
していき静止した液体中での粒子の不規則な
運動が摩擦として働く運動を定式化しました。
具体的には
D を粒子の拡散係数、μ を移動度とした時の関係を
しめします。ここでのμは外力F に対する粒子の終端ドリフト速度 vd
 の比 μ = vd/F として表現されています。この時、

D = μkT となります。

熱雑音

アインシュタインより少し後の時代、
情報理論でナイキストの定理として知られている
法則を確立したナイキストが自由電子の不規則な運動
に対して熱がどう関わるかを定式化しました。
電流が無い場合に自由電子が雑音として作用して
静電圧に対して、その二乗平均電圧 ⟨V 2⟩ が考察できます。
更に電気抵抗 R 、と上記のボルツマン定数、温度との関係として

<V^2> = 4R KBTΔV

デコヒーレンス

量子的エンタングルメントを実現している状態が
壊れていく様子も今後議論されていくと思われます。

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適時、返信・改定をします。

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2023/07/23_初回投稿

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サイトポリシー【位置づけと今後の記事の方向性を考察します。また、物理学の理解をより明確にします】

きっかけとブログの志向

サイトポリシーを定めとよう、と考えた始めは
「質量」に対しての再考がきっかけです。
MKS単位系を学校教育の中で学んでいった筆者が
大学・大学院と学び続ける中で時間、距離、
電荷、質量、誘電率、密度、と様々な概念を
理解していく中で知識が再構築されていき
もう一度考えてみたくなったのが「質量」なのです。

自分の娘を抱きしめている時を思い出し、
電子であれ、二体問題の重心であれ、存在を実感
しながら理解を確かめられるパラメターが質量だと考えます。

強い力・弱い力、電磁力がニュートン【N】で表されて
1キログラムに対して。どんな割合で考察できるかを
基本として理解します。きっと、
色んな予備知識を持った読者諸氏と共通の認識で
文章を作り、読んで頂ければ共通認識が確認出来るでしょう。

私のブログは議論の為の場であるべきだと考えています。
それだから「知っているよ!」という知識だけではなく
多様な最新の知識を含めて情報拡充していきます。

ブログの立場と想定読者

このブログでは20世紀初頭における科学史の発展に焦点を当てていますが、個別の発展、成果を追いかけられる事を目指していますいます。その流れで原論文を読みこなす読者も念頭に置いていますし、ざっくりとした話の流れだけでも分かれば良い読者も想定しています。

筆者が関心のある物理学の分野

特に近年、筆者は量子コンピュータに大きな関心を持っています。コプレイナーを始めとして様々な関連技術が興味深いです。先に明言しましたが物理的実態として質量を私は重視しています。それだからスピンであれ磁場であれパラメターを生み出すハードウェア関心の焦点を置きます。

今現在の関心事はQUBIT同士のもつれ合いが中心です。

その他、一般的な注意事項

・本サイトへのお問い合わせを通じて得た、お名前、
メールアドレス、年齢、住所などの個人情報は厳密に管理し
いかなる理由があっても第三者に明かしません。

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・ユーザーは本ブログの情報で不利益があっても
本ブログは責任を負いません。無論、全てに対して責任放棄する訳ではありません。議論に対しては誠意対応致します。

・本ブログ内の情報は議論の対象となるものが含まれています。
不本意ながら間違った発言も含まれるものとします。
その際も改善に向け議論し続けます。

・画像・文章に対しては著作権を認め、
無断での転載を慎みます。このポリシーに反して
意図せず著作権や肖像権を侵害してしまった
場合は事実に対して速やかに対処します。

最後に連絡先と返信までの想定期間

 

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適時、返信・改定をします。
返信期間は大よそ営業日を想定していますが
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2023/07/18_初回投稿
2023/08/05_改定投稿

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【TOPIC】これまでの高温超伝導体は乱れていたことが判明しました(モット絶縁体相極近傍での現象)

発見のメンバー

東京大学 物性研の黒川 氏、近藤 師、
+東京理科大の磯野氏、常盤師

の研究グループが今回の発表での主要メンバーです。
長年の常識と違う角度で「問題を深堀していこう」
という研究成果となります。

柏にある物性研究所で思いついたのですが、
理科大は野田にキャンパスがありますね。

今回の発表とは全く関係ありませんが、近い!!
偶然でしょうが。

そういえば本郷と後楽園も近い!!
偶然でしょうが。

そうして考えていくと御茶ノ水女子大も
将来的に絡んできそうですね。

どうでも良いですが。。。

発見の意義

さて、今回の発表での対象となる物質は
「銅酸化物」です。

酸化銅に微量のイットリウムや
ビスマス系の化合物を加えて

結晶構造が特徴的となる点に
「現象の理由」があるのではないか

と思っていました。

なにより転移温度が比較的高い高温超伝導体の
メカニズムが
数十年来の実験の
焦点となっていたと思われます。

どうして転移温度が高温(それでも氷点下です)
となるのか

メカニズムが説明できていませんでした。

超電導現象自体はBCS理論を使って理路整然と
説明が出来ていて転移温度が説明できて
ボーズ凝縮とのクロスオーバーが論じられます。

所が「ゆらぎ」に関する理論は明快に
取り入れられていなかった

と言えるのではないでしょうか。

発見のポイント

注目すべきは銅酸化物高温超伝導体におけるモット絶縁体相の極近傍での現象です。

東大物性研のホームページによると【以下、太字部が引用】
電荷が微少かつ均一に分布する乱れの無い
極めて綺麗な結晶面を見出し、その電荷の振る舞いを解明した。

モット絶縁体に注入される電荷が限りなく微少
であっても長寿命の粒子が生成され、自由に動き回れる

本来。キャリアが無い状態で反強磁性モット絶縁体である
銅酸化物高温超電導体においてCuO2面の状態を「均一(なめらか)」
にしていく事でエネルギーギャップの問題を解決していき
電荷が自由に動き回れる」状態を実現しています。

今後の展開

今回の発表の意義は
「銅酸化物高温超伝導体での電子相図を綺麗にしていく事」だと言えます。

今までの電子相関図が「乱れたも」ものだと考えなおすことで
問題を解決していこうという試みです。実際に今まで蓄積された
知見の数々を実証していく事で研究が進んでいく事が期待されます。

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問題点に対しては
適時、返信・改定をします。

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2023/07/15‗初稿投稿

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共鳴現象(音叉や2つのコイル)とエンタングルメントの比較
7/12改訂

共鳴とエンタングルメント

先ず何より、本件は思い付きの域を出ないかもしれません。ご了承下さい。
共鳴現象とエンタングルメントを比較します。

剛体共鳴電磁気共鳴エンタングルメント
事例波紋電磁場Qudit
介在物媒質電磁場環境のセッティング

こうした比較は現象理解をしていくうえで大事になる時があります。
エンタングルメントは電磁場とは明らかに異なります。
一瞬にして情報が伝わるのです。

音叉の共鳴の原理

剛体同士の共鳴として音叉の共鳴状態を考えます。この時は
音波Aが振動して別の所にある音叉Bも振動を始めます。
介在するのは二つの音叉の間にある空間で空気の振動が振動を伝えます。

大事なポイントは音叉の機器と空間の相性です。
より高い音の方が空気中を伝わりやすく、
別の音叉に影響を与えます。

電磁共鳴の原理

電磁共鳴の例として二つのコイルが共鳴している
状態を考えます。例えば近年ではワイヤレス給電
を考えたりしていますね。

具体的なモデルを考えていくと
電力供給側の装置にあるコイルが磁界を作り、
電力を受ける装置内のコイルが磁界を受け
電力を受ける装置内で電力を発生する仕組みです。

考えているモデルではエネルギー供給側の装置と
エネルギー受領側の装置は空間的に離れていて
電磁場を使って電力の情報が伝わります。
エーテル問題が論じられていたように
電磁場の伝搬には媒質は全く必要なく
真空中であっても電磁場は伝わっていきます。
電磁場の理論形成において何との対応があった
事実はとても有益だったと言えますね。

エンタングルメントの原理

エンタングルメントの例として二つの量子ビットQUBITを考えます。

何より明記したいポイント

エンタングルメント検出には統計情報が大事だという点です。
比較表の中では環境のセッティングと書きましたが
「幾つかの量子系が観測にかかる設定」
がエンタングルメントを作ります。

本稿での主題の一つは共鳴との比較ですが共鳴現象では
媒質が役割を果たすのに対してエンタングルメントでは
適切な環境であれば、観測が行われた時点で
遠隔地での情報が確定します。
量子テレポーテーションという言葉でも議論されています。

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2023/07/10_初稿投稿
2023/07/28_改定投稿

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